「
札幌記念・G2」(18日、札幌)
世界の大舞台へ、弾みをつける。
天皇賞・春で2つ目のG1タイトルを獲得した
フィエールマンが、秋の大目標である
凱旋門賞(10月6日・パリロンシャン)に向けて、ここから始動する。
前走後は福島県のノーザンファーム天栄での調整を経て、7月25日に函館入り。28日の初時計から計5本の追い切りを消化した。手塚師は「昨夏の
ラジオNIKKEI賞(2着)時は、体が減って戻らなかった。今回は違う」と、1週前の時点で484キロ(前走時=480キロ)の馬体を確認し、満足げにうなずいた。「やれば動くし、鉄砲は走る。久々は心配していない」と力強く話した。
7月30日に
父ディープインパクトが天国へ旅立った。「
フィエールマンには後継種牡馬としての期待も高い。そういった意味でも、クラシックディスタンスで勝たなければいけない。
札幌記念、2400メートルの
凱旋門賞で結果を出せるように頑張らないと」と指揮官は将来を見据えている。
1週前追い切りは函館Wで4F55秒5-12秒5(馬なり)。騎乗したルメールは「いい反応。フットワークも息遣いも良かった。馬が大きくなってパワーアップしている」と好感触。好メンバーがそろった壮行戦にも「一番の目標はフランス。休み明けからいい結果が必要だけど、能力はあるので勝つ自信はあります」とパートナーへの信頼は揺るがない。
「
ワグネリアンとは初対決なんだよね。(同世代の)ダービー馬とは戦ってみたかった」。トレーナーも胸を躍らせる北都決戦。強力ラ
イバルを蹴散らしてこそ、“日本代表”としての道が大きく開ける。
提供:デイリースポーツ