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14回目で初逃走V モズスーパーフレア/トレセン発秘話

東京スポーツ
  • 2019年08月14日(水) 21時10分
 今年のGIII北九州記念(18日=小倉芝1200メートル)は何やら例年とは様相が違う。そんな話が関係者から多く出ていた。何が違うって、メンバーが例年より明らかに強いのだ。カラクレナイを出走させる松下調教師いわく「セントウルSみたいなレースになりそうじゃないですか」

 そのメンツの厚みは、小倉開幕週の3勝クラス・佐世保Sを鮮烈な追い込みで制したエイシンデネブが、現時点で除外候補になっていることからも明らかだろう。前走後は当レースを目指し、小倉滞在で調整してきた同馬および、その関係者にとっては気の毒というほかないが…。

 なぜ突然、メンバーが“濃くなった”のか?もちろん、集結してきた強豪それぞれに理由がある。例えばモズスーパーフレアに関して言えば、十分なレース間隔を確保するためだ。

「これまで間隔を詰めて使って好走したことがほとんどないんです。いつも全力で走り切ってしまうから、疲れが残ってしまうんでしょうね」とは担当の竹中助手。

 過去に中1週で臨んだ3競走はすべて連逸(小倉2歳S=1番人気7着、ファルコンS=9番人気5着、オパールS=1番人気3着)。中2週だった今年の高松宮記念(2番人気15着)でさえ、「硬さが出て疲れが残っていた」という。

 だからこそ、秋の目標であるGIスプリンターズS(9月29日=中山芝外1200メートル)まで中2週となるGIIセントウルS(9月8日=阪神芝内1200メートル)ではなく、たっぷりと間隔が取れる北九州記念をチョイスしたのだ。

「今回はこれまで以上にいい状態で放牧先から戻ってきました。以前はバランスがもうひとつだったんですが、今は気にならなくなったし、キ甲も抜けてきました。完成期なのかもしれません」(竹中助手)

 超ハイラップが刻まれることが多く、逃げ馬には相性が悪い北九州記念。だが、このモズスーパーフレアには前半3ハロン32秒3で逃げても、急坂のある中山の重賞(オーシャンS)を押し切れるだけの底力がある。

「あの時のルメールもあまりのスピードにびっくりしていましたけど、その前のカーバンクルSも、スタートでつまずきながら出て、あのスピード(前半3ハロン32秒8)でしたからね。(武)ユタカさんも“速いね”って。ほかの馬も競りかけに行ったら(自身が)潰れるのは分かっているでしょうし、自分の競馬をすれば、と思っています」

 1200メートル施行になって14回目にして初の逃げ切り…今年の北九州記念はそんなレースになりそうな気がする。

(栗東の坂路野郎・高岡功)

東京スポーツ

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