昨年2着
JRAプリンシアコメータが雪辱を果たすのか、
関東オークスJpnII逃げ切り快勝の3歳牝馬
ラインカリーナが世代交代を告げる快走を見せるのか。それとも、他の伏兵陣の台頭があるのか――。
「お盆休みシリーズ」の掉尾を締めくくる15日(木)門別
グランシャリオナイター11R(発走20時00分)で、ダート
グレード競走「第31回
ブリーダーズゴールドカップJpnIII/3歳以上牝・2000m外回り、1着3100万円」が行われる。
2014年に3歳以上牝馬限定のJpnIII競走に変更されて以降も、
JRA勢が上位を占める傾向は変わらず。地方馬による優勝となると、「馬インフルエンザ発生」により
JRA所属全馬が当日に競走除外となった2007年(旭川2300m)
ギルガメッシュ(門別・
角川秀樹厩舎、齊藤正弘騎手)を除けば、レース創設年の1989年=第1回
フェートノーザン(笠松・
吉田秋好厩舎、安藤勝己騎手)のみ。基本的には
JRAの上位人気馬が勝つ確率が非常に高いレースだ。
おそらく今夜も、
JRA6
プリンシアコメータや同2
ラインカリーナ、11
アンデスクイーンらが上位人気に推され、3
クイーンマンボや9
ビスカリアらが続くといった人気構成となるのだろう。そして、レースもこれら人気上位の
JRA勢が支配する可能性が高そうではあるが、もし地元門別勢で割って入る可能性があるとすれば、前走
ノースクイーンカップH2の4着で株を下げた4
アルティマウェポン(牝6・
林和弘厩舎、
父ヨハネスブルグ。
井上俊彦騎手55キロ)ではないか。
JRAデビューでダート3勝、旧1600万下条件まで出世した実力馬で、昨春の門別転入から牝馬重賞を3戦(
ヒダカソウカップH2=4着、
ノースクイーンカップH2=6着、
ブリーダーズゴールドカップJpnIII=7着)した後、道中の流れが速い南関東での牝馬ダート
グレード競走で覚醒。
JBCレディスクラシック前哨戦の10月大井1800mの「
レディスプレリュードJpnII」を13番人気の低評価を覆して3着に追い込み、複勝5620円、3連単143万円オーバーという超高配当の立役者となった。
その後も、12月船橋1800m「
クイーン賞JpnIII」で5着、明けて今年1月の大井1800m「
TCK女王盃JpnIII」でも4着と続けて好勝負。地方所属牝馬として、このところのダート
グレード競走で健闘が目立っている。スローからの「瞬発力比べ」は得意じゃなく、道中速めに流れての直線「持久力比べ」で真価を発揮するタイプだけに、スピードに秀でる
JRA勢が交じるダート
グレード競走の方がより走りが
フィットするのだろう。
林和弘師は昨夜、門別から唯一頭、遠征で挑んだ
リンノレジェンドで
黒潮盃SIIを快勝。流れが来ているし、勢いも最高潮だ。4
アルティマウェポンに「健闘以上」の走りに期待を懸けてみたい。
(文=ひだか応援隊)