サマー2000シリーズの第4戦であると同時に、夏の北海道シリーズを代表するレース。GII格付けではあるが、
JRAで行われているGII競走の中で最高賞金を誇っている。長い歴史の中で斤量はハンデ戦から別定戦へ。そして現在は定量戦へと変更され、秋のGI競走を目指す馬たちにとっては重要な
ステップレースとなっている。
札幌競馬場で行われた過去10年で1〜3番人気馬は4勝2着6回3着4回。1番人気は2勝2着6回3着1回と勝ちきれないまでも人気に応える成績だ。
昨年の優勝馬◎
サングレーザーは札幌競馬場3戦3勝。同距離の
天皇賞・秋は鋭い決め手を発揮して2着。昨年同様に、
安田記念5着から連覇を狙う。小回り向きの器用さがあり、狭いスペースでも我慢ができる。晴雨兼用は心強く、馬場状態も味方にすれば、GI馬相手でも再び互角以上の競馬も可能ではないか。本命に期待したい。
このレースの結果次第では
凱旋門賞への挑戦が噂されているのは◯
フィエールマン。
菊花賞と
天皇賞・春に勝っているのだから、現役最強馬の1頭という位置づけで良いだろう。仏2000ギニー優勝馬グリーンチューン産駒の
母リュヌドールはフランス、イ
タリアで長距離重賞を計3勝。
フィエールマン自身に洋芝の経験はないが、欧州色の濃い血統で、むしろ向いているのではないかという印象を受ける。
昨年のダービー馬▲
ワグネリアンは
大阪杯以来4か月半ぶりの出走となる。
大阪杯も昨年の
神戸新聞杯以来の出走で、しかも、このレースは前日までの雨で午前中はやや重発表の馬場だった。3着だったとはいえ、勝ち馬とはコンマ1秒差。評価を下げる理由は見当たらない。
有馬記念優勝馬△
ブラストワンピースの前走は、トップハンデに泣かされた格好。あの1戦だけで評価を下げるわけにもいかず、マイペースで逃げられそうな△
クロコスミアともども要注意。あとは、器用さがある△
ステイフーリッシュと、豪州帰りの初戦ながらしっかりと間隔を空けて挑む△
クルーガーにも注意したい。