25日に札幌競馬場で行われる
キーンランドC(3歳上・GIII・芝1200m)について血統・種牡馬別に検証していく。ただし、函館競馬場で開催された2013年は除く。
過去10回で最多となる3回の馬券絡みが
チーフベアハートと
ダイワメジャー。2回で
ディープインパクト、
ファルブラヴ(Falbrav)、
フジキセキ(Fuji Kiseki)が続く。なお、
チーフベアハート産駒の成績はいずれも
ビービーガルダンによるもので、リピーター率の高さも
キーンランドCの特徴と言えそうだ。
ダイワメジャー産駒は延べ7頭が出走して「1-1-1-4」、今年は昨年の覇者
ナックビーナスが連覇を目論む。同馬は
キーンランドCに4度目の出走となるが、16年5着、17年3着、18年1着と安定感を示している。
ロードカナロア産駒は延べ1頭が出走して「0-1-0-0」、今年は昨年2着の
ダノンスマッシュがスタンバイ。同馬は負担重量が昨年よりも4kg増となることもポイントだろうか。なお、同産駒は下級条件も含めた場合、札幌芝1200mは「2-3-3-15」複勝率34.8%・複勝回収率67%という成績。
Raven's Pass産駒は札幌芝1200m自体に初出走となるが、出走予定の
タワーオブロンドンは上位人気と目される。父系は
Gone Westのラインとなるが、ゴーンウ
エスト系と言えば14年
エイシンブルズアイ(父
Belgravia)が5着と善戦しており、
C.ルメール騎手×
藤沢和雄厩舎も17年
エポワスで同重賞を制覇したことは記憶に新しい。
ちなみに
Gone Westは
サクラセクレテーム(
サクラオリオンの母)と
ロードアルティマの半兄でもあり、評価する場合は
カイザーメランジェや
タイムトリップにも気を配る必要があるかもしれない。さらに言えば
セイウンコウセイも同牝系の間柄だ。
ステイゴールド産駒も初出走となるが、
リナーテの半兄は16年
JRA賞最優秀3歳牡馬に選出された
サトノダイヤモンド。また、
母マルペンサも亜GIで3勝・2着5回の名馬だ。同産駒の牝馬は札幌芝1200mで「4-2-4-30」複勝率25.0%・複勝回収率105%、4勝のうち2勝は同馬による成績なので重賞初制覇にも期待が高まる。