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カイルアコナが小倉の夏を締めくくる/トレセン発秘話

東京スポーツ
  • 2019年08月28日(水) 18時31分
 クラシックやGIの前哨戦で、しばしば話題になる同一オーナーの使い分けは、何もビッグレースに限ったことではない。デビュー勝ちに大きな価値のある新馬戦などは、なるべく有力馬の競合を避けるし、条件戦でもこういった“仕分け”はない話ではない。

 今週の小倉2歳Sも、どうやら、そうしたムードが漂っている。開催2週目の新馬戦を6馬身差で完勝したカーフライタークはレース後、放牧に出され、9月21日のききょうS(オープン・阪神芝内1400メートル)を目標にすることが決定した。

 同コースの小倉2歳Sを使えば上位争いは確実だったが…。勝った翌週、高野調教師は小倉2歳S参戦の可能性について「同じオーナーで強い勝ちっぷりを見せた馬もいますから」と、この時点で、すでに後ろ向きな姿勢を見せていた。

 その強い馬というのは、開幕週に同じ1分09秒1の勝ち時計で快勝したカイルアコナ(高橋忠キュウ舎)だ。オーナーは同じサンデーレーシングなら、鞍上も同じ川田。そして同タイムでの圧勝…。なるほど、これだけ“キャラ”が似ていれば、同じレースにぶつけることにあまり意味はない。

 つまり、この使い分けから推察されるのは、エピファネイア産駒のカーフライタークには距離の融通性はあるが、キンシャサノキセキ産駒のカイルアコナは1200メートルにより適性がある=小倉2歳を狙うということだろう。

「父が高松宮記念を勝っていて、お母さんも1200メートルで活躍(3勝)。おばあちゃんは函館2歳Sを勝っていますからね。血統的にはバリバリのスプリンターでしょう。初戦でもスピードの違いで前に行ってしまった感じで、この血統の速さをしっかりと受け継いでいます」とは中塚助手だ。

 同馬にデビュー戦で4馬身という決定的な差をつけられた2着メイショウベンガルは、次走の未勝利戦で5馬身差V。このことからもカイルアコナの持つスピードが分かるだろう。天下のサンデーレーシングが絞って投入してきたこの馬が、夏の小倉をきっちり締めくくってくれそうだ。

(栗東の坂路野郎・高岡功)

東京スポーツ

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