かつて、札幌競馬場にダートコースしか存在しなかった1966年に創設された「北海道3歳ステークス」を前身とする2歳重賞。1990年、札幌競馬場に芝コースが新設されたことをきっかけに芝コースへと変更され、97年からは1800mに延伸された。
ジャングルポケットや
サクラプレジデント、
アドマイヤムーンに
ロジユニヴァースと翌年のクラシックを賑わせるような馬が勝ち馬に名を連ねており、翌年のクラシックを占う意味でも見逃せないレースだ。
キャリアのない馬たち同士によるレースで判断に悩むところだが、注目は函館競馬での勝ちっぷりが鮮やかだった◎
ダーリントンホール。芝1800m1分49秒8の時計もさることながら、余裕たっぷりに勝ち上がった内容を評価したい。当時の2着馬もすぐに勝ちあがっており、レースレベルも水準以上だった。
同馬の父ニューアプローチは
高松宮記念に勝った
シンコウフォレストの半弟で英国ダービー馬。マサーで英国ダービー父仔制覇を成し遂げる一方で、ドーンアプローチのような名マイラーも輩出しているのは、ニューアプローチの母系に入るアホヌーラの影響なのだろうか。
母ミスケントンは、その父ピヴォタル、母ドゥジオナーズがともにス
プリント重賞勝ち馬というスピード血統だ。
逆転候補筆頭は
ゴルコンダ。札幌開幕週とはいえ、今回と同じ1800mコースで1分48秒3は凄い。最後1ハロンは12秒4だったが、前半から
ハイラップを踏んだために後続は力尽きた。
母ゴレラは米芝中距離G1、米仏芝マイルG2の優勝馬で、
BCマイルの3着馬だ。
強力な
木村哲也厩舎2騎に一泡吹かせようというのが▲
レザネフォールか、△
エイリアスか。前者は
ファレノプシスの孫で、母も2歳時に新馬、
りんどう賞を連勝した素質馬。デビュー戦はスタートでミスがあったものの少しずつポジションをあげていってゴール前では勝負強さも見せた。
エイリアスも後方待機策から、狭いところを割ってでる勝負根性を見せている。いずれも混戦に強そうなタイプだ。
荒削りながらも父親を彷彿させるような内容でデビュー戦を飾った△
サトノゴールドや、同じ
ゴールドシップ産駒で芝1800m戦を2度経験している△
ブラックホール。穴なら2歳王者
ローズキングダム産駒の
アールクインダム。デビュー戦は逃げ切り勝ちだったが抑えても競馬はできそうだ。