31日に札幌競馬場で行われる札幌2歳S(2歳・GIII・芝1800m)の舞台となる札幌芝1800m。このコースについて解説していく。

　札幌競馬場の1周距離は1640.9m。高低差は0.7mと全周にわたってほぼ平坦なコースで、ゴール前直線は266mと短い。高低差が3.5mと起伏が激しい函館コースとの違いは頭に入れておくべきだろう。

　札幌競馬場の特徴はコーナー半径の大きさで、コース全体においてコーナー部分の占める割合が大きい点。それだけに、道中で外外を回らされると苦しい。

　札幌芝1800mはスタンド前直線半ばからのスタート。初角となる4コーナーまでは185mと短く、ペースは上がりにくい。前述の通り、高低差はほとんどなく、ほぼ平坦なコースを1周する形になる。

　1回札幌(6日間)はAコースを使用し、2回札幌(6日間)はCコースを使用する。したがって、札幌2歳Sは開催11日目、Cコース使用5日目ということになる。

　Cコースに替わることで、内の3メートル分、荒れた部分がカバーされる形になる。とはいえ、開催後半になり馬場が傷むことで、外枠の差し馬も台頭可能になってくるので、先週の開催を見る限りは内外はイーブンといったところか。先週の競馬を使われた影響、中間の降雨などにより一層、差し有利で時計を要する可能性もあるだけに、しっかりと馬場を見極めて勝負に臨みたい。