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【勝負の分かれ目 新潟記念】経済コースから馬場のいい外にスムーズに出した岩田騎手の好騎乗

  • 2019年09月01日(日) 18時00分
 ブラックスピネルが気合をつけられハナに立った。速いスタートを切ったクラウンディバイダが2番手、クリンチャーセンテリュオミルコ・デムーロジナンボーらがつづく。ジナンボーは引っ張り切れないほどの手応えで、先頭から5馬身ほどのところにつけている。

 1番人気のレイエンダはその1馬身半ほど後ろ。さらに2馬身ほど後ろに岩田康誠が乗る2番人気のユーキャンスマイルがいる。

「久しぶりの2000mでしたが、馬自身、力をつけていて、追走も楽でした」と岩田。

 長い向正面を抜け、1000m通過は58秒6。

 前にも後ろにもチャンスがある平均ペースになった。

 先頭から最後方のカデナまでは10馬身ほどか。

 ブラックスピネルが馬群を引っ張って3、4コーナーを回り、直線へ。

 内埒を走るクラウンディバイダを除き、馬群は馬場のいい外へと寄っていく。

 ラスト300m地点でも、馬場の真ん中を走るブラックスピネルが先頭だ。

 しかし、ラスト200m地点で、ユーキャンスマイルブラックスピネルに内から並びかけ、かわしにかかる。

「リズムよく運べました。4コーナーでインから外に行き、楽な競馬でした」

 そう振り返る岩田の左ステッキを受け、末脚を伸ばす。

 外からジナンボーが猛然と追い上げ、馬体を並べかけたが、クビ差まで詰め寄るのが精一杯だった。

 勝ったのはユーキャンスマイル。今年2月のダイヤモンドステークス以来となる重賞2勝目をマークした。

 勝ちタイムは1分57秒5。後半1000mが58秒9だから、ほぼイーブンペースだった。

 3着は、道中最後方につけていたカデナ。半馬身差の4着は、逃げたブラックスピネルだった。

 ユーキャンスマイルは、4コーナーまでは後方の内にいながら、直線で前の馬たちが外に出して行く動きを利用するように自身も外に出た。経済コースを通りながら、なおかつ馬場のいいところへと誘導した岩田の好騎乗だった。

(文:島田明宏)

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