「
京成杯AH・G3」(8日、中山)
NHKマイルCは直線で詰まって10着に敗れた
グルーヴィット。古馬初対戦となった前走の
中京記念で、うっぷんを晴らした。勝負どころで反応が悪くなりながらも、直線に入って伸びると、見事な差し切り。52キロという軽ハンデの恩恵はあったが、
朝日杯FS2着の
クリノガウディー、ヴィクトリアM2着の
プリモシーンに先着した。松永幹師も「前走はやれるという自信がありましたが、結果を出してくれて良かったです」と笑顔で振り返った。
中間の調整は順調。「前走後、疲れはなかったですし、サマーマイルを狙ってここへ。体に幅が出て、一段とたくましくなっていますし、順調に来ていますよ」と充実ぶりに目を細める。今回がサマーマイル最終戦。
関屋記念を制した
ミッキーグローリーが不在のため、勝てばもちろんのこと、上位に入れば夏の王者になる可能性は極めて高い。
焦点となるのが初の中山コース。「開幕週ですし、スピード馬場になるでしょうね。スタートを決めたい」とトレーナーは前めの位置での競馬を描く。「今後のことは決まっていませんが、ここで結果が出るようなら、G1も見えてきますからね」とマイルCS(11月17日・京都)を見据える。さらなる大舞台に駒を進めるためにも、まずは重賞連勝を果たし、3歳馬史上初となる夏のマイル王者に輝く。
提供:デイリースポーツ