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【京成杯AH】ロードクエスト勝負駆け“夏マイル王”逆転へ条件はVのみ

デイリースポーツ
  • 2019年09月04日(水) 06時00分
 「京成杯AH・G3」(8日、中山)

 サマーマイルシリーズの最終戦。現時点で総合8位とぎりぎりの優勝圏内だが、そこからひとまくりを狙うのがロードクエストだ。成績こそひと息だが、豪脚健在を印象づけた前走内容から、まだまだ衰えてはいない。目の覚めるような末脚発揮で久々の重賞奪取へ、さらにはシリーズVへ。陣営の思いも色あせてはいない。

 サマーマイルシリーズのV条件は“シリーズ戦1勝以上かつ、12点以上の最多得点馬”となっており、現時点で中京記念を勝ったグルーヴィットが10点でトップタイ(同点のミッキーグローリーは不出走)。参戦2戦がいずれも掲示板外のロードクエスト(2点)にとっては“1着かつ、グルーヴィットが5着(2点)以下”がV条件になる。

 逆転Vへ、とにかくここは1着が最低条件となる。昨秋のスワンSを勝って以降、結果らしい結果を出せていないが、前走の関屋記念では能力を再認識させる豪脚を披露した。6着と敗れはしたが、上がり3F31秒9はメンバー最速にして、キャリア30戦の中で自己最速。自慢の切れ味が6歳後半にして、全く鈍っていないことを示した。

 ただ、今回の舞台は中山。コース形態を考えて、いつもの“後方ポツン”ではなく、中団くらいに構えることもありそうだ。「ここ2戦はミルコ(デムーロ)に任せて、ああなった。安田記念で位置を取りに行って伸びなかったから、しまいに懸けることにしたみたい」と小島師は説明する。「でも、あの時は落鉄してたからね。ボクらはもう少し前にも行けると思っている。あの脚を、どこから使うかというところ」と続けた。

 調整は順調に進んでいる。馬体には張りがあり、目立つ後肢の膨らみは相変わらずだ。射程圏からいつもの豪脚が繰り出されれば、短い直線でも一気に突き抜けるシーンがあっていい。

提供:デイリースポーツ

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