8日に阪神競馬場で行われる
セントウルS(3歳上・GII・芝1200m)について血統・種牡馬別に検証していく。
過去10年で最多となる4回の馬券絡みが
アドマイヤムーンと
サクラバクシンオー。次点で2回の
ダイワメジャー、
キングカメハメハ、
ディープインパクトが続く。
Scat Daddy産駒は初出走となるが、今年の
高松宮記念を制した
ミスターメロディがスタンバイ。父系がストームキャット系という括りで考えれば、15年に
スタチューオブリバティ産駒の
アクティブミノルが勝ち馬となっている。また、同年の
高松宮記念勝ち馬が
セントウルSに出走した際の成績(中京競馬場
リニューアル後)は「2-1-0-1」、着外も12年4着の
カレンチャンなので大崩れはしていない。
ロードカナロア産駒は延べ1頭が出走して「0-0-0-1」、未だサンプルが少なく、阪神芝1200mの重賞も
セントウルSしか施行されていないため適性を図りづらい部分があるが、下級条件も含めれば同コースは「8-2-0-23」勝率24.2%と高い数値を記録している。今年は
アンヴァル、
イベリス、
ファンタジストの3頭が出走予定。
キングヘイロー産駒は延べ7頭が出走して「0-0-0-7」、18年
ダイアナヘイロー(4人気11着)や09年
ローレルゲレイロ(4人気14着)など、上位人気馬の大敗が目立つ点は気に留めておきたい。今年は前走
北九州記念を9人気で制した
ダイメイプリンセスが出走を予定しているが、同馬は昨年の
スプリンターズSで4着に善戦している実績もあり、先述した同産駒の2頭とは脚質面での違いがある点をどう捉えるかも焦点となるだろう。
今年は近年活躍傾向にあった
アドマイヤムーン産駒の出走がなく、どの種牡馬にも
セントウルS初制覇が掛かっている。そういった意味では産駒として初出走になる
タワーオブロンドン(
父Raven's Pass)や
マテラスカイ(
父Speightstown)、
シュウジ(父
キンシャサノキセキ)、
カイザーメランジェ(父
サクラオリオン)にも注目しておきたい。