7日に中山競馬場で行われる
紫苑S(3歳・牝・GIII・芝2000m)の舞台となる中山芝2000m。このコースについて解説していく。
ホームストレッチの右端からのスタート。すぐにゴール前直線から1〜2コーナー中間地点まで5.3mの坂を上る。初角までの距離は405mと長く、すぐに急坂を上る形になるため、前半のペースは落ち着きやすい。中山芝2000mは内回りを使用するため1〜2コーナーのカーブはきつめ。2コーナーから向正面にかけて大きく下り、下り切った後は3〜4コーナーまで比較的平坦が続く。ゴール前直線310mは四大場で最も短いが、高低差2.2mの上り坂が待ち受けている。スタート直後とゴール前、二度にわたって急坂を上ることになり、特にまだ体力の付き切っていない3歳馬にとっては非常にタフな舞台設定といえる。
4回中山は前半5日間はAコース、後半4日間はBコースで開催される。Aコースは
有馬記念が行われる5回開催まで温存しておく形だ。
紫苑Sは4回中山開幕初日でBコース使用1日目ということになる。中山は通常はオーバーシードで行われるが、この4回開催は野芝100%で行われる。夏場に養生され、芝の状態は良く、速い時計が記録されるのが、秋の中山開催の特徴だ。
ただし、近年は、シャタリングやエアレーションなどが施され、開幕週から時計を要し、差しが決まるシーンも見受けられる。まずは馬場情報を、そして実際の決着タイムや決まり手をしっかり確認して臨みたい。