「
京成杯AH・G3」(8日、中山)
過去10年で牝馬が2勝、2着3回。3歳馬も12年
レオアクティブ、16年
ロードクエストが勝利を挙げている
京成杯AH。この春は、フィリーズRで1着を分け合う活躍を見せた3歳牝馬の
プールヴィルだが、その後がひと息に。夏場はリフレッシュを図り、立て直して臨む秋初戦。いきなり一発を狙える態勢が整っている。
今春はフィリーズRで
ノーワンと同着Vを決めた
プールヴィル。続く
桜花賞は6着だったが、果敢にハナを奪って見せ場十分の走りを見せた。その後のNHKマイルCは、蓄積された疲労の影響もあって12着と大敗した。ここはリフレッシュ放牧で立て直し、迎えた再スタート戦。陣営の意気込みは相当だ。
庄野師は「今週の追い切り時計が少し速かったのは誤算だったけど、ここまで順調な調整ができているのは確か。春の疲れは取れたし、体もひと回り大きくなりましたよ」と、ひと夏越しての成長ぶりに目を細める。
春に続いてコンビを組むのは、先日の
北九州記念を9番人気
ダイメイプリンセスで勝利するなど、円熟した騎乗を見せている秋山。「休み明けの方が力を出せるタイプ。マイルはギリギリの感じですが、中山の分こなせないかなあ、と。器用さはある馬ですから」と信頼を寄せている。
自身は区切りのJRA1000勝に、あと17勝と迫る。「自分のやり方を信じて感覚を磨いてきました。ただ自分の力だけではどうしようもない世界。周りの方々のサポートがあってこそ」と感謝の気持ちを表す。
昔も今も、大事なのは一勝一勝の積み重ねだ。40歳のベテランが開幕週の中山でも、熟練の腕を見せつける。
提供:デイリースポーツ