私は気象予報士という職業を生かし、季節馬激走予想を行っています。まずレース当日の気温を区分けし(※)、配当妙味のある季節馬を特定。さらに
JRAの馬場発表をもとに馬場状態を解析、分類します。それらの独自情報を活用し、それぞれの気候・馬場に合った穴馬を抽出。ここでは、過去10年の気候成績から激走馬の傾向を分析。当日気候レベルを想定し、激走が期待できる馬を抽出しました。
(※)区分の仕方は12度未満の「寒」、12度以上18度未満の「涼」、18度以上25度未満の「暖」、25度以上30度未満の「暑」、30度以上を「酷暑」とした5段階
【気候成績から導き出された“季節馬”の条件とは?】
まず、過去10年の勝ち馬と人気を見てみると、1番人気の連対率は80%と信頼度は高く、2番人気も5連対を挙げていますが、3番人気は連対なしで信頼度は低めです。
激走馬は10年間で7頭ですが、2015年以降、毎年1頭は馬券に絡んでます。さらに「激走馬7頭中6頭が前走“野芝+暑・酷暑”タイプである」点は見逃せません。さらに、激走馬7頭中5頭が“暑・酷暑”で2勝を挙げています。
例えば、昨年7番人気3着だった
グレイトチャーターは前走が“酷暑”の
北九州記念(小倉)で、“暑・酷暑成績”が[2・4・1・6]、一昨年6番人気2着だった
ラインミーティアは、前走が“暑”の
アイビスSD(新潟)で“暑・酷暑成績”が[2・2・1・4]でした。
以上の点を踏まえ、「前走“野芝+暑・酷暑”で出走の馬」、気候的に「“暑〜酷暑”で実績のある馬」については要注意です。(文=三宅誠)