「ローズS・G2」(15日、阪神)
荒ぶる気性との戦い-。
ダノンファンタジーが春に苦しんだテーマだ。それでも、
桜花賞4着、そして
オークスは5着と、2歳女王としての意地は見せてきた。あれから4カ月。
秋華賞の主役へ名乗りを上げるべく、秋初戦へ挑む。
「春はまだ、馬体全体に緩さを残す状況でした。でも、
オークスから4カ月。夏をうまく越したこともありますし、緩かった体に芯が入ってきた感じです」。無事に夏を過ごしての成長に猿橋助手は目を細める。
栗東に帰厩後は中内田師が自らまたがり、丹念に調整されている。栗東CWでの1週前追いでは、主戦の川田が騎乗。しっかりと集中力を保ったまま、ダイナ
ミックに駆けた。
「追えば時計は出る馬です。重点に置いたのは操作性。騎乗した川田さんから『我慢は利いていた』との言葉をいただけましたし、丁寧に調整してきましたから」と同助手。じっくりと、そして入念に教え込んできた。その成果を見せるのがこの舞台だ。
阪神は
阪神JF、
チューリップ賞の重賞2勝を含む4戦3勝と好相性。1800メートルへの距離短縮も間違いなくプラスだ。条件は整った。弾みをつけてラスト1冠へ-。春の悔しさを胸に、リベンジの秋が始まる。
提供:デイリースポーツ