16日(祝・月)に中山競馬場で行われる第73回
セントライト記念(GII)に出走予定の
ザダル(牡3歳、美浦・
大竹正博厩舎)について、松浦達彦調教助手のコメントは以下の通り。
「前走(
プリンシパルステークス)は1週スライドして状態がどうなるかなと思いましたが、それが良い方へ向いたと言うか、自分達が思っている以上に馬がこなしてくれた印象でした。輸送していつも少しうるさい所がありますが、それが良いスクーリングの効果になって、レースにも落ち着いて挑めたのが一番の勝因だったと思います。狭い所を割って来られたように体幹が強いですし、人間の指示にも従順なので、思った以上に馬が成長したと感じました。まだまだ成長する余地はありますが、この馬なりに徐々に成長してきたなと思います。
前走後は北海道(ノーザンファーム)で一度リフレッシュさせて、レースの3週間前に美浦に戻ってきて、という流れで来ました。夏を越えて馬体面でそんなに変化したという印象はないのですが、まだまだ良くなる余地を残していると思います。精神的に余計な事をしなくなったという面はありますが馬運車に難があったりするので、今度のレースで気性面がどうかというまだ分からない所はあります。
1週前の追い切りはちょっと久々の分重さがあったかなとも思いますが持ったままで、元気よく走れていました。今週の追い切りはリズムも良かったですし、変に気負ったりせずしっかり走れていたので、思った通りの調整が出来たと思います。100パーセント、
プリンシパルステークスを勝った時の出来に比べるとまだそこまでは...とも感じますが、この馬の力を出せる仕上がりではあると思います。
(中山は)勝っていますし、操縦性で苦労しないですから問題はないでしょう。距離延長に関しても折り合いに心配がない馬ですから、2200mでもこなしてくれると思います。春のクラシックを戦ってきた馬や、夏の上がり馬の胸を借りて、この馬も成長できればと思っているので、応援をよろしくお願いします」
(取材:大関隼)
ラジオNIKKEI