11月7日(木)シーズン最終競走にして古馬頂上決戦である「第62回
道営記念H1/2000m外回り」まで残り2ヵ月を切った中、同距離で争われる今夜のメイン12R「第5回
旭岳賞H2/2000m外回り、JBC協会協賛『
クリエイターII賞』、発走20時40分」に超豪華メンバーが集まった。
出走8頭ながら、うち6頭が重賞
タイトルホルダーで、その最たるはNAR
グランプリ2017
年度代表馬ヒガシウィルウィン(2017年
ジャパンダートダービーJpnI、
東京ダービーSI等)。そして
道営記念2018年優勝馬
スーパーステションに、同2017年Vの
ステージインパクト。さらには2017年
JRAアンタレスステークスGIII優勝
モルトベーネ、2015年3歳二冠馬(
北斗盃、
王冠賞)にして2016年&2017年の
道営記念H1連続2着
オヤコダカ、そしてラストは昨年の
岩手県知事杯OROカップM1勝ち馬で
ジャパンカップGI7着の
ハッピーグリン。まさしく、錚々たる顔ぶれだ。
中でも注目を集めるのは、ここ門別での重賞に限れば「出走機会10連勝中」の王者
スーパーステションだろう。前走に予定していた
JRA札幌ダート1700mの
エルムステークスGIIIは「夏負けの徴候が出た」(
角川秀樹師)ということで大事を取って回避したものの、前後を含め継続的に坂路には入っており8日(日)の最終追いでも36秒3-23秒7-12秒1の時計をマーク。絶好調時とほぼ同レベル(大差圧勝の5月21日
赤レンガ記念H3直前が36秒3-23秒9-11秒8)であり、涼しくなって本調子を取り戻しているとみて良さそうだ。ここでも「王者の貫禄」を示してみせるか。
全国レベルでの実績面では断然の存在
ヒガシウィルウィンは、門別再転入から2戦の内容が往時と比べると見劣りは否めず、今回どこまで調子を上げてきているか。底力はもちろん侮れず、◎
スーパーステションと同斤量57キロなら「見せ場以上」も期待してみたくはなる。
2走前の「星雲賞H3」ゴール寸前まで先頭、最後クビ差で◎
スーパーステションに交わされた
オヤコダカ。今季は開幕から復調顕著で、A1下特別では2勝を挙げているものの、自身が最も得意とする内回り1600mでも一騎打ちの末◎
スーパーステションに勝てなかったとなると、ラ
イバルが4戦4勝の2000m外回りではやはり「分が悪い」か。
ダートでの重賞タイトルがない
ハッピーグリンだが、2歳時はこの門別コースで
栄冠賞(H2)2着、
サンライズカップ(H3)でも2着とトップを窺える素質・能力も見せてきた経緯がある。次戦に予定する
JRA毎日王冠GIIがまずはこの秋の大目標とはいえ、前日来の雨の影響が残る馬場状態も加味すれば、こちらもまた王者
スーパーステションを脅かす走りを見せてくれる可能性は十分にありそうだ。
モルトベーネは、この顔ぶれの中でもただ一頭「
JRAダート重賞勝ち」がある実績馬。
田中淳司厩舎への転入2戦目で挑んだ前走
エルムステークスGIII(札幌ダ1700m)でも大きく下がることなく9着に食い込み、まだまだ第一線で通用する底力を示した。道中のペースがそれほど上がらない門別2000m外回りでの争いなら、こちらもまた「見せ場以上」の走りを期待できるだろう。
一昨年の
道営記念H1優勝馬
ステージインパクトは今季7歳。いくらか
ピークを過ぎた印象もある近況だが、王者
スーパーステションの速力に他馬が追走に苦しむようなら直線勝負で出番もあるか。このほかには
エスシーレオーネ、
コティニャックが出走する。
発走時刻は20時40分。楽しみにお待ちいただきたい。
(文=ひだか応援隊)