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アレスバローズなど、今週の主要調教馬場の時計/栗東トレセンニュース

  • 2019年09月12日(木) 13時35分
 先週末から夏に逆戻りしたような気候になった栗東。これは全国的なことだと思うが、午後になると雷雨というのも同じだろう。ただ、栗東市でも場所によってはゲリラ豪雨があったりなかったりだが、トレセン周辺は10日、11日ともにバケツをひっくり返したような雨が降った。10日はトレセン内で停電する時間があったが、大きな混乱はなかったようだ。

【坂路/4F51.9秒】
 9月11日。一番時計はタガノアスワド(栗東・五十嵐忠男厩舎)の4F50.1秒。この時計は自己ベストを0.5秒も縮めているので、状態が良いことに加えて、走りやすい馬場状態だったことも影響していると思われる。

 そして、2F時計が速い。24秒を切ったのが3頭いて、24.5秒以下となると多数。雨の影響を受けているはずだが、雨量はあまり関係なく、最近は追い切り時に雨が降っているか否かで時計の出方が変化しているように思える。

 2F23.8秒のメイショウショウブ(栗東・池添兼雄厩舎)は今週のローズSに出走予定だが、池添謙一騎手が騎乗していたとはいえ、その走りがとにかく軽快。前半をかなりゆったり進めたとはいえ、この数字は破格だし、自分のリズムで走れば、このくらいにまとめて走ることができるということだろう。

 9月12日。一番時計はリナーテ(栗東・須貝尚介厩舎)の4F49.0秒。次走はスプリンターズS(9月29日・中山芝1200m)を予定しているが、その2週前追い切りを行った馬も多くいた。

 アレスバローズ(栗東・角田晃一厩舎)もその1頭。いつもと同じく単走だったが、1F目15.4秒と遅めのラップから、ゴールへ向かって、ぐんぐんと加速していく走り。いつもなら、4F目が最速になるような鋭さを見せるのだが、この日は少しアゴが上がるようなゴールで3F目と4F目のラップが同じだった。時計は4F54.4〜3F38.9〜2F24.4秒〜1F12.2秒と後半は悪くないラップだが、攻め駆けする馬としては少し物足りない印象もあった。

 先週の馬場差は「-0.4秒」。11日、12日ともに雨の影響があったはずだが、時計の出方は先週とさほど変わっていない。よって、今週の馬場差は『-0.3秒』で記録している。

【CW/5F66.0秒】
 9月11日。前日のトレセンニュースでお伝えしたサートゥルナーリア(栗東・角居勝彦厩舎)が単走で追い切って、6F82.7秒、1F11.9秒。余裕のある動きだったが、これがひとつの目安になる時計ということで、他の追い切りの動きと時計の出方を確認していた。

 すると、同じようなラップの踏み方ができる馬もいれば、さほど無理しない前半の入りでも、後半で時計を要する馬もいた。特に1回目のハロー直前の時間帯では、荒れたウッドチップを気にして走るような馬もいて、決して、どの馬にも走りやすい馬場というわけでもなかった気がする。

 9月12日。馬場状態に関しては前日と変わりない。ただ、両日を通して、数字としての時計はある程度のものが出ているだけに、馬場差としては基準時計よりも速いと判断するのが妥当だろう。

 先週の馬場差は「-0.4秒」。時計としては先週よりも気持ち速くなっている印象を受けるだけに、今週の馬場差は11日、12日とも『-0.5秒』で記録している。

【DP/5F64.5秒・D芝/5F63.0秒】
 今週の芝馬場は水曜日、木曜日ともに追い切り頭数はまずまず。馬場状態としては、雨の影響を受けて、適度に走りやすかったと思われる。今週の馬場差は11日、12日とも『±0.0秒』で記録している。

 先週からリニューアルオープンしたポリトラック馬場だが、今週も追い切り頭数は少ない。以前のように、ラスト1Fが10秒台などという時計が出すぎる状態ではなく、芝よりはウッドチップに似た感覚の時計。決して脚元に負担があるという印象はなく、これからは追い切りで利用してくる厩舎も増えてくるだろう。今週の馬場差は11日、12日とも『±0.0秒』で記録している。

※調教馬場横の数字は基準時計。この数字以下の時計であれば、標準より速い時計と判断してよい。

(取材・文:井内利彰)

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