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横山典 今週はリオンリオンで大逃げV!?/トレセン発秘話

  • 2019年09月13日(金) 18時00分
 先週の京成杯AHは、ちょっとシビれるレースだった。誰もが“速い”と感じたトロワゼトワルの大逃げ。さすがに脚があがるだろうという周囲の予想を覆して、JRAレコードで押し切ってしまった一戦のラップ構成は12秒3-10秒6-10秒4-10秒9-11秒2-11秒4-11秒5-12秒0。馬場状態、馬の特徴を考慮したものとはいえ、ここまでの思い切った騎乗はなかなかできるものではない。

 さすがは横山典――。馬券を外した記者でもそう思ったのだから、この馬の馬券で儲けた競馬ファンの“祝杯”は最高の味だっただろう。

「1200メートルの通過タイム(1分06秒8)はロードカナロアがマークしたレコードタイム(12年スプリンターズS=1分06秒7)とほとんど一緒でしたからね。さすがに速過ぎる。これでは止まってしまう。そう思いながら見ていたんですが、直線半ばで実況のほうが“これはセーフティーリード”と言ってくれたでしょ?あのときに“ああ、勝てるんだ”って(苦笑)」とは見守った安田隆調教師。

 おそらくは、これが普通の感覚で、記者もそうだった。しかし、このレースに1番人気馬グルーヴィットを出走(11着)させていた松永幹調教師は、違う思いで横山典の大逃げを見ていたというから面白い。

「最初は速いと思っていたけど、直線を向く前の段階で“やられたな”と。同時にこうも思ったんですよ。“その作戦、来週に取っておいてくれよ”って。ああいった騎乗を2週連続でするのは難しいもの。あれをするなら、ウチのリオンリオンに騎乗するセントライト記念でしてほしかった(苦笑)」

 半分は冗談かもしれないが、半分は本気だ。戦前の段階では“行く”と断定できなかったトロワゼトワルと違い、今週のリオンリオンは“行く”ことが大前提と思われている。ゆえに「現在の中山芝は高速で、前に行くことが勝利の近道」と周囲に教えてしまった京成杯AHの結果は今週の競馬に響きかねない。

 しかも、リオンリオンは「ゲートを出てからがそれほど速くない。前に行かないと勝負にならないイメージが先行して、序盤のペースが速くなり過ぎると少し嫌ですね」(松永幹師)。こうなると評価を割り引くほうが賢明という気もしないでもないが…。

「ノリが初めて乗ったときに“この馬はこういう(控えて脚をためる)乗り方は向いていない”と言ってきて、今のこの馬がある。騎乗停止は仕方のないことだし、(乗り替わった横山)武史も頑張ってくれたけど、この馬をよく知ってくれている騎手でダービーに行きたかった思いはあります」というトレーナーの言葉を聞けば、この一戦は菊花賞の前哨戦ではなく、ダービー15着惨敗の雪辱戦という意味合いがあるようにも思える。

 果たして名手は、どのようなラップを刻んで逃げるのか?まさか逃げないなんてことはないよな?そんなことを考えながら、3日間開催最終日のメインを待つのも、なかなか楽しいものだ。

(栗東の本紙野郎・松浪大樹)

東京スポーツ

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