毎週欠かさず馬場に関する情報を収集し、自身の予想に反映させるというスポーツニッポンの“万哲”こと小田哲也記者が、“予想に役立つ馬場情報”をコンセプトに、重賞が開催されるコースについて、当週の降水量・前日のレース結果等を踏まえた主観的意見から、よりライブな馬場状態を解説する。
【セントライト記念(中山の芝傾向)】
中山の日曜の芝コースは土曜に続き、良馬場で開催。JRA発表の日曜早朝時点の含水率は土曜とさほど変わらず、適度に水分を含んだ良馬場といった印象。開催2週目だが、内寄りの傷みも軽微で、内と外の馬場差がない分、基本的には内寄りをロスなく回る馬の利は大きい。
日曜は、芝競走は5鞍施行。勝ち馬の最終4コーナーの位置は「1番手、2番手、2番手、6番手、12番手」。特に下級条件だと、前に行った先行馬がそのまま粘り切れる舞台設定。最終4コーナー12番手から強烈な外差しを決めた10R・初風特別(芝1200m)の勝ち馬マリアズハートは1番人気。内有利の舞台設定を、力の違いで外からねじ伏せた印象。レース自体も前半3F33秒4〜後半3F34秒4の前傾ラップで、...