29日に中山競馬場で行われる
スプリンターズS(3歳上・GI・芝1200m)について血統・種牡馬別に検証していく。ただし、新潟競馬場で開催された2014年は除く。
過去10回で最多となる4回の馬券絡みが
スウェプトオーヴァーボード。3回で
キングカメハメハ、
クロフネ、
アドマイヤムーン、
フジキセキが続く。
ロードカナロア産駒は初出走となるが、前走
キーンランドCを1人気に応えて快勝したことで上位人気と目される
ダノンスマッシュのほか、前走
セントウルSで2・3着と好走を果たした
ファンタジストと
イベリスが出走予定。父
ロードカナロアは12年
スプリンターズSでGI初制覇を果たしており、翌年も1人気に応えて連覇を達成。なお、同産駒は下級条件も含めた場合、同コースの成績が「3-0-4-18」勝率12.0%・複勝率28.0%となっている。
アドマイヤムーン産駒は延べ9頭が出走して「1-1-1-6」。昨年は同年の
高松宮記念を制した
ファインニードルが前年12着からの変わり身を見せてス
プリントG1を春秋制覇。ただし、昨年は雨が降るなか稍重馬場で開催されており、勝ち時計も1分08秒3と掛かっていたこともポイントかもしれない。今年出走予定の
セイウンコウセイもタフな馬場を得意としており、高速決着が続く中山に対応できるかが焦点となりそうだ。
Raven's Pass産駒の
タワーオブロンドン、
Speightstown産駒の
モズスーパーフレア、どちらの産駒も
スプリンターズSは初出走となるが、2頭には父系がゴーンウ
エスト系という共通点がある。
Gone Westはミスタープロ
スペクター系のなかでも特にスピードに優れており、それは2頭の戦歴(勝ち時計)からも窺い知ることができるだろう。したがって、天気に恵まれ、レコード決着になりそうな馬場でこそのタイプに思える。
Scat Daddy産駒の
ミスターメロディは今年の
高松宮記念の勝ち馬。同産駒は世界的にも芝・ダート兼用と言える成績を残しているが、同馬の成績をみても決して速い上がりを使えるタイプではなく、少し時計が掛かる展開の方が理想的かもしれない。