タービランス、
ヒガシウィルウィン、
ヤマノファイト。南関東に移籍後もタイトルを重ねる「全国区の強豪」が歴代優勝馬に名を連ねる2歳重賞、それが3日(木)門別メイン12R=発走20時40分=で行われる「
サンライズカップH2」だ。2着馬までに10月31日(木)第46回
北海道2歳優駿(1800m外回り、1着2500万円)への優先出走権が与えられる。
昨年から再び、本番の
北海道2歳優駿JpnIIIと同距離「1800m外回り」での施行となったことで、その連関性がさらに強力に。昨年はこのレース2着の
ウィンターフェルと3着
イグナシオドーロが、
北海道2歳優駿JpnIIIでワンツーフィニッシュ(修正後の競走成績=1着
イグナシオドーロ、2着
ウィンターフェル)を決めたのは記憶に新しい。
さらに、その前3年間(施行距離はいずれも1700m外回り)の上位馬の顔ぶれも非常に豪華。
タービランスが押し切った2015年は、翌年の3歳二冠馬
スティールキングが2着。翌2016年は、3歳馬ながら「NAR
グランプリ2017」
年度代表馬に選出された
ヒガシウィルウィンが2着
スウィフトハートとの接戦をハナ差で制し、待望の重賞初Vを決めた。
さらに2017年は、現在も南関東古馬戦線のトップ級で活躍を続ける4歳馬
ヤマノファイトが勝利。昨年3歳で
JRAジャパンカップGIに挑み、レコード勝ち
アーモンドアイの7着に食い込んだ
ハッピーグリンが2着、翌春3歳一冠目「
北斗盃H2」を勝ち、その後
JRAに移籍し準オープンで好走の
サザンヴィグラスが3着。とにかく「後のビッグネーム」が、その潜在能力の高さで上位争いに加わってくる確率が高い一戦だ。
そうした観点から、今年最も注目されるのは
ヨハネスボーイだろう。今季開幕日の新馬戦「2019開幕記念
JRA認定スーパーフレッシュチャレンジ競走/1200m外回り」を7馬身差で圧勝、「2017年生まれ世代最初の勝ち馬」となると、7月には
ブリーダーズゴールドジュニアカップH1(1700m外回り)を4角先頭から押し切って重賞初V。その後は
JRA北海道シリーズに駒を進め
クローバー賞2着(芝1500m)。出走権を掴んだ
札幌2歳ステークスGIII(芝1800m)もゴール寸前まで先頭争いで踏ん張っての小差5着と、その素質の高さを全国にアピールし続けている。
桧森邦夫師によると中間強めの負荷を掛ける調教ができて、レースに臨むプロセスが踏めたとのことで、変わらず好調でレースへと向かえそうだ。10月に入り馬齢重量が牡馬55キロ・牝馬54キロとなるため、今回
ヨハネスボーイは55キロを背負うことになるが、「パワフルな走りをするし、こなしてくれるでしょう」と桧森師。重賞2勝目ゲットで大目標の
北海道2歳優駿JpnIII(10月31日)への切符を手にできるか、大いに注目だ。
他では、
ブリーダーズゴールドジュニアカップH1で
ヨハネスボーイから0秒4差の2着に続いた
アジュバント、
栄冠賞H2で
母オノユウとの母娘制覇を成し遂げるも
角川秀樹師&
阿部龍騎手がデビュー当初から「距離は長い方が良い」と話していて今回1800mに挑む
バブルガムダンサーらも上位争いの有力候補。前走1700mで初めて勝利した
スティールペガサスや、すでに7戦を重ね前走1700m圧勝で2勝目ゲットの
ティーズダンク、前走牝馬H3
フローラルカップで先行し勝ち馬から0秒3差の5着に踏ん張った
ルナクレアら“伏兵陣”らの走りも、今後を占う上でチェックは必須だろう。
ゲートインは3日(木)夜、20時40分。お見逃しなく!
(文=ひだか応援隊)