10月6日にフランスのパリロンシャン競馬場で行われる
凱旋門賞(G1・芝2400m)。世界最高峰の一戦に、今年は日本から3頭が参戦する。
なんといっても今年最大の注目を集めているのはエネイブル(牝5、英・J.ゴスデン厩舎、58kg)。3〜4歳時に
凱旋門賞を連覇し、今年は前人未到の3連覇が懸かっている。復帰が遅れた昨年よりも順調に
ステップを踏み、今年初戦の
エクリプスSから
キングジョージ6世&
クイーンエリザベスS、ヨークシャー
オークスとG1を勝利し、デビュー3戦目からの連勝はG1・10個を含む「12」とまでなった。鞍上のL.デットーリ騎手も自身の最多勝記録を更新する
凱旋門賞7度目のVを狙う。
日本からはまず、昨年の
有馬記念ホース・
ブラストワンピース(牡4、美浦・
大竹正博厩舎、59.5kg)。年明けから不本意な結果が続いていたが、ここへの
ステップとした
札幌記念で復活Vを果たし、大一番への弾みをつけた。欧州の歴史的名馬である
ハービンジャーの産駒が、世界制覇を狙う。鞍上は
川田将雅騎手。
フィエールマン(牡4、美浦・
手塚貴久厩舎、59.5kg)は昨年の
菊花賞、今年の
天皇賞・春の優勝馬で、休み明けだった
札幌記念3着からここに臨む。キャリア7戦で3着内を外しておらず、唯一の3着となった前走も洋芝で上がり最速をマーク。
母リュヌドールの生まれ故郷で偉業達成なるか。鞍上は
C.ルメール騎手。
キセキ(牡5、栗東・角居勝彦厩舎、59.5kg)は一昨年の
菊花賞優勝馬。ペースを作り世界レコードを演出した昨年の
ジャパンCをはじめ、GIでの2着も3度ある。日本勢でただ1頭、現地のフォワ賞を
ステップに選び、4頭立ての3着だった。コースの経験も積み、改めてC.スミヨン騎手とのコンビで頂点を目指す。
ジャパン(牡3、愛・A.オブライエン厩舎、56.5kg)は同舞台のG1・パリ大賞を勝ち、前走の英インターナショナルSでは古馬牡馬トップクラスの
クリスタルオーシャンを打ち破った。名手ライアン・ムーア騎手を背に、名門厩舎の3歳馬が世代交代を目論む。
武豊騎手が騎乗することになったのはソフ
トライト(牡3、仏・JC.ルジェ厩舎、56.5kg)。重賞勝ちはないが、3走前の
オカール賞、前走の
ドーヴィル大賞と仏G2で2度の2着がある。そして僚馬ソットサス(牡3、仏・JC.ルジェ厩舎、56.5kg)は今年の仏ダービー馬で、C.デムーロ騎手が騎乗する。
発走時刻は日本時間6日の23時05分。