6日は
凱旋門賞が行われますね。去年の今頃、同レースを走っていた
クリンチャーですが、昨年のチャレンジ以降はまだコレという結果を出せていません。それでも、三冠レースにすべて参戦し、古馬になってからの
京都記念での走りを思うと、ポテンシャルがあの頃までに戻れば…とやはり期待してしまうのです。
「あれから1年、あっという間だったね。そして、昨年の
凱旋門賞での経験はすごくいい財産になっています」と宮本師。
ホースマンにとって誰もがうらやむ
凱旋門賞に管理馬をゲートインさせるというだけでかなり貴重な体験ですものね。そして、その経験が
クリンチャー自身にとっても価値あるものになるとよいのですが。
「馬が自信を取り戻してくれれば、と思っています。
新潟記念では楽に前に行けて積極的な競馬ができた。着順はいまひとつだったけど内容は悪くなかった。今回は相性のいい京都コース。きっかけをつかんで欲しいですね」
厩舎に
クリンチャーの様子を見に行きましたが、馬自身は変わらず元気は良さそうでした。人間でもそうですが、なんかこう、いまいちな時から抜け出せそうで抜け出せない時ってありますよね。そんな時、自分が得意なことをやり遂げたらあっという間に自信が蘇ったりしませんか?
クリンチャーにとって京都コースは未勝利を勝ち、
菊花賞2着、
京都記念1着、
天皇賞(春)3着と2-1-1-1と好相性です。
クリンチャーがこの
京都大賞典で"何か"を掴んでくれることを願います。
(取材・文:花岡貴子)