10月に入り
メルボルンのス
プリングカーニバルが益々の盛り上がりを見せている中、今日フレ
ミントン競馬場ではG1・ターンブルSを含む9レース全てが準重賞以上のターンブルSデーが開催。
1200mのG2ギルガイSでは、
サンライトとサンタアナレーンとの2頭のG1馬が対決し、
サンライトがサンタアナレーンを下す。レベルの高さを見せつけた2頭はシドニーの高額賞金レース、ジ・エベレストへ出走予定。
G3のザ・バートカミングスは2500mの長距離レースで、勝利馬には
メルボルンCの優先出走権が与えられる。ハンデ戦の
メルボルンCにおいて、優先出走権によって低ハンデで潜り込めるのは非常に有利。かつ出走権を手にすることにより1ヶ月の余裕を持って
メルボルンCに向けて調整出来る事から、同レースへの重要な指標となるレースだ。
そのザ・バートカミングスを今年制したのはサプ
ライズベイビー。大厩舎のC.ウォラー調教師が勝ちまくる中、同馬はVIC州の地方ホーシャム競馬場で開業しているポール・プルスカー師の管理で、同調教師は
メルボルンCへの出走権を初めて手にした。
「今はあまり言葉が出ない、ジョッキーがとても良く乗ってくれた。
メルボルンCに出走馬を送る事は一生の宝になる。馬はこれからもう一段階良くなります」とコメント。同馬は現在52.5kgのハンデを与えられており(今日の勝利によりハンデが上がる可能性はあり)、すでに3200mのG2を勝っている実績からも、一躍
メルボルンCの主役に躍り出たと言っていいだろう。
ザ・バートカミングスには、日本馬
ピースオブワールドの子のウルフィー(父
ノヴェリスト)も出走。果敢な逃げを見せ3着に入った。
また、NSW州のシドニー・ランドウィック競馬場では3つのG1が行われ、3歳短距離G1・ダーレーフライトSを
ファンスターが、1600mハンデG1・
エプソムハンデをコルディングが、2400mのハンデG1・メトロポリタンをカムプレイ
ウィズミーがそれぞれ優勝。その全てがC.ウォラー調教師の管理馬で、
メルボルンのターンブルSを勝ったキングスウィルドリームと合わせて、4つのG1を1日で完全制覇した。
メトロポリタンには日本産馬のハッシュライター(父
ルーラーシップ)も出走。前走のG3勝ちから勢いに乗りたかったが、勝ち馬から2馬身差の8着に終わった。
(取材:川上鉱介)