「
毎日王冠・G2」(6日、東京)
豪脚一閃-。単勝1・6倍の圧倒的1番人気に支持された
ダノンキングリーが、4角後方2番手から断トツの上がりで歴戦の古馬をねじ伏せた。
共同通信杯以来となる、2つ目のタイトルをゲット。秋初戦を快勝し、G1戦線へ弾みをつけた。2着は2番人気の
アエロリット、3着には3番人気の
インディチャンプが続き、堅い決着となった。
これが3歳世代トップクラスの底力だ-。直線だけの競馬で古馬を一蹴。
ダノンキングリーの秋初戦は、春のうっぷんを晴らす上々の滑り出しとなった。
立ち上がるようにゲートを出て、道中は最後方を追走。ざわつく場内。「馬場が良かったし、前残りの競馬が続いていたので、いい位置につけたかった」と戸崎圭。思惑とは正反対の展開。それでも「馬を
リラックスさせて、馬のリズムで走らせた」と、その後の対応は冷静だった。
前半5F通過が58秒5。
アエロリットがつくり出す緩みないペースを淡々と追走し、直線は大外へ。すると、一気にエンジン全開。繰り出した上がり3Fは、メンバー断トツの33秒4。ラ
イバルを悠々と差し切り、先頭でゴールを駆け抜けた。
「直線は手応えがあったし、この馬のいいところ、切れ味が出た」と鞍上もご満悦。ひと夏を越しての成長に手応えを感じ取り、「今後のG1も楽しみ」と活躍を予言した。
野田順弘オーナーは「ゾクゾク、ワクワクしましたね」と振り返り、「(母の)
マイグッドネスの血統を追い掛けてきましたから。継続は力なりですね」と破顔一笑。「次が楽しみな勝ち方でした」と喜びをかみしめた。
「強い競馬をしてくれた」と、秋初戦の好発進に安どの表情を見せた萩原師。次走はマイルCS(11月17日・京都)を予定している。春に届かなかったG1タイトル奪取へ-。機は熟した。
提供:デイリースポーツ