この後20時40分＝門別メイン12Rで、今季短距離戦線の総決算「第14回 道営スプリントH2/3歳上・門別1200m外回り。JBC協会協賛ファインニードル賞」が行われる。11月4日(振休・月)浦和競馬場で初めて行われるJBC競走のうち、「第19回JBCスプリントJpnI/1400m」の出走地方馬選定にあたり、その成績が重要視される「JBC指定競走」でもあり優勝馬の次走の進路も注目されることになる一戦だ。

　8月エトワール賞H3を5馬身差圧勝の3歳馬ジョウランが脚部不安発症で戦線を離れ、6月の門別転入初戦から破竹の7連勝中メイプルグレイトがJRA再転入等の選択肢もあってかエントリーしないなど、残念ながら「オールスターキャスト」とはならなかったが、それでも見応え十分の好メンバーが顔を揃えた。

　上位の期待を懸けづらい出走馬が極めて少ない組合せになったことで、ある程度、上位人気が割れるようなオッズ構成が見込まれるが、有力視されるのはまず、6月のダートグレード競走「北海道スプリントカップJpnIII」でJRAヤマニンアンプリメの2着に追い込んだ9歳馬メイショウアイアン、前走A1下特別でそのメイショウアイアンに差し切られるも0秒1差2着に踏ん張ったソルサリエンテか。近走の充実ぶりが目立っているタイセイエクレール、ダモンデ、プロディジャスらも上位人気に支持されそうだ。

　前走の着順ダウンで幾らか評価を落としそうなカツゲキライデン、フジノパンサー、アップトゥユー、ナリユキマカセら伏兵陣も、重賞勝ち、あるいは勝ち馬と差のない上位争いといった実績を積んできている実績馬たち。馬券圏内への食い込みがあっても全く驚けない実力を秘めており、まるっきり無視もしにくい存在だ。

　前走58キロを背負いながら貫禄を示したメイショウアイアンが、今回は定量57キロということで最有力とみるが、そこはゲートの巧拙や道中の流れ・位置取り、勝負どころでの不利等が着順に大きく影響しやすいスプリント戦。人気薄の激走も十分あり得る今年の道営スプリントH2。ゲートインを楽しみにお待ちいただきたい。

(文=ひだか応援隊)