エリザベス女王杯の
ステップレース。かつては本番との関連性はあまり高くなかったが、11年にGII昇格してからは出走メンバーのレベルも徐々にアップ。昨年2着した
リスグラシュー、一昨年1着の
クロコスミア、16年1着の
クイーンズリング、7着の
シングウィズジョイらは本番でも活躍しており、
ステップレースとしての重要性は高くなってきている。
1.重賞実績馬の存在感が高まる
GII昇格後の8年間で連対した延べ16頭中、13頭はそれ以前に重賞を勝った経験があった。2010年までは3年連続で重賞未勝利馬が勝っていたが、近年の傾向では実績の劣る馬には好走の余地が小さくなっている。
2.軽量馬有利
昨年は498kgの
ディアドラが勝ったが、それ以前で馬体重480kg以上の馬が馬券に絡んだ例は11年に勝利した
イタリアンレッドまで遡らなくてはならない。過去10年で420-439kgの馬が複勝率37.5%と、馬体重が軽い馬の方が好走しやすい。
3.牡馬混合戦
ステップに注目
15年から17年の3年連続で前走牡馬混合戦だった馬がワンツーしている。牝馬限定重賞からの臨戦が多数を占めるが、前走で古馬混合の厳しい流れで揉まれた経験をしている馬の好走例の方が目立つ。
クロコスミアの前走
札幌記念は7着だったが、大外枠、そして直線で挟まれた不利を考えれば評価を下げる必要はない。春には
ヴィクトリアマイルで3着するなど、6歳になった今年も牝馬路線では上位の実績を残しており、優勝経験のある舞台なら巻き返しを期待できるだろう。