3夜連続「重賞ナイト」を締め括る2歳牝馬のダート
グレード競走が、10日(木)11Rで行われる「第22回
エーデルワイス賞JpnIII/門別1200m外回り 1着2000万円」だ。今年は
JRA勢4頭を地元11頭が迎え撃つ。
昨年までの21回で「
JRA」10勝「北海道」9勝「岩手」1勝「佐賀」1勝という内訳。ほぼ互角の情勢で、ここ10年に限ってみても「
JRA」5勝「北海道」5勝で全くのイーブンなのだが、今年のホッカイドウ2歳牝馬は例年にも増して快足馬が多く層が厚い。贔屓目もあるだろうが、上位独占まで期待したくなる顔ぶれとなった。
2週連続のダート
グレード競走制覇めざす
藤田菜七子騎手54鞍上の
デビルスダンサーはじめ
JRA勢に人気が集まることも想定されるが、当欄は期待も込めて地元ホッカイドウ門別勢が優位とみて、以下に紹介していきたい。
中でも期待値が大きいのは、共にこの門別ダートで3戦3勝の
プリモジョーカー&
アザワクの
角川秀樹厩舎勢。師は2008年
アンペアで初制覇(※この年を最後に廃場となった道営旭川競馬の最終競走となったレースでした)を決めると、翌年からの10年間で4勝(2009年
オノユウ/2012年
ハニーパイ/2015年
タイニーダンサー/2017年
ストロングハート)を加え、
エーデルワイス賞通算「5勝」という圧倒的な実績を残している。
プリモジョーカーは前走同距離の
トライアル重賞
リリーカップH3(1着馬に優先出走権)を1分12秒5の好時計で逃げ切り、3馬身差の快勝。一方の
アザワクは3勝すべてが1ハロン短い1000m戦、しかもまだ重賞タイトルはないのだが、その3勝全ての勝ちっぷりに大物感が表れていた。新種牡馬
カレンブラックヒルの産駒であることも注目要素の一つとなるだろう。
他にも、2走前1000mの牝馬重賞フルールカップH3を逃げ切った
コーラルツッキー、距離の違う
トライアル重賞2戦いずれも好走(
リリーカップH3=2着、1600m内回りの
フローラルカップH3=3着)の
グローリアスレゴン、
リリーカップH3で差し脚伸ばし3着の
ミナトノヨーコ、フルールカップH3で先手から2着に踏ん張った
レインズパワーら「ダッシュ力&スピード」の魅力大きい素質馬が揃っている。
まだまだレースキャリアに乏しい2歳牝馬の多頭数レースということで、有力馬が発馬ミスなどで本来の能力を発揮できず、思わぬ伏兵が台頭するシーンなども考えられるだけに、好配当、いや高配当が飛び出す可能性も十分にありそう。20時00分のゲートインを楽しみにお待ちいただきたい。
(文=ひだか応援隊)