「
秋華賞・G1」(13日、京都)
ラスト1冠獲りへ、視界は良好だ。ローズSをレコードVの2歳女王
ダノンファンタジーは、川田を背に栗東CWでシャープな動きを披露。気負うところもなく、スムーズな走りだった。春のクラシックは無冠に終わった雪辱を果たす。
仕上がりに不安は全くない。
ダノンファンタジーは9日、栗東CWで川田を背に単走。徐々にペースをアップさせながら、頭を上げるそぶりも見せず、最後まで集中力は途切れなかった。4F51秒4-36秒7-12秒0。シャープな動きを披露した。
1週前に芝で6Fから追われており、最終追い切りは走るリズムとしまいの反応を確かめた。鞍上が「春に比べてメンタル面で大人になっている。最後まで我慢できていた」と目を細めれば、中内田師も「いい動きだったし、よく我慢できていた。精神的に成長している」と課題を解消した姿に合格点をつけた。
昨年は
阪神JFを制し、最優秀2歳牝馬に輝いた。しかし、今年初戦の
チューリップ賞を快勝したものの、1番人気に支持された
桜花賞は4着、続く
オークスも5着に敗れた。夏場は充電に充てると、秋復帰初戦のローズSは、高速馬場の阪神だったとはいえ、レコード勝ち。春の雪辱を果たすべく、好スタートを切った。
週末は台風接近の影響で馬場状態の悪化が予想される。指揮官は「走ったことがないので…。得意ではないと思うが」と困惑の表情を浮かべるが、
桜花賞馬、
オークス馬が不在のラスト1冠で主役の座を譲るわけにはいかない。メンバー唯一のG1馬が復権を果たす。
提供:デイリースポーツ