スズカデヴィアスが、コーフィールド競馬場で行われた総賞金100万豪ドルのGI・コーフィールドSに出走した。
コックスプレートの前哨戦としても知られる同レースは10頭立てで行われ、その出走馬中8頭がGI馬という非常にハイレベルなレースとなった。
勝ったのは愛国馬ケープオブ
グッドホープ。中団から鋭く抜け出し、オーストラリアの地に渡った初戦で見事にGI初勝利を果たした。
調教師のD・
ヘイズは「素晴らしい血統の馬だし、種牡馬としても期待している。
コックスプレートからマッキノンS、二つの2000mのGIがこの春の大目標」とコメント。
1番人気に推されていたアヴィリオスは後方から伸びるも4着止まり、
コックスプレートの人気も落とし、日本の
リスグラシューが単独の1番人気となった。
日本から参戦した
スズカデヴィアスは3.85馬身差の8着。最後方からの競馬となり、直線は少し内にささる様子を見せながらも、上がり3F33.8、最後の200mはメンバー最速の11.2秒で追い込み、能力の片鱗をしっかりと見せ付けた。
騎乗したディー騎手は「ペースが遅く、後ろからの競馬では厳しい展開だったが、最後はしっかりと伸びてくれた。これを叩き台にして次走はもっと良い走りが出来ると思う。次はもっと直線の長い競馬場なので(次走のマッキノンSはフレ
ミントン競馬場)そういう意味でも楽しみです」と前向きなコメント。
橋田調教師は「ペースが落ち着いた流れで、直線横一杯になる競馬になった。デヴィアスも33.8秒の脚を使ってくれたが、最後方からではさすがに届かなかったですね。このコースは直線も短いコースで、次の目標は直線の長いコースなので、一度使って上積みも期待出来るし、次に対する目処はついたなと考えています」とコメント。
結果こそ8着ではあったが、
スズカデヴィアス陣営の様子は明るく、次走に対して期待が持てる内容となった。
(取材:川上鉱介)