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【秋華賞】クロノジェネシス雪辱V 春の無念、台風一過の淀で晴れ晴れ

デイリースポーツ
  • 2019年10月14日(月) 06時01分
 「秋華賞・G1」(13日、京都)

 芦毛の馬体を躍らせ、4番人気のクロノジェネシスが直線鮮やかに抜け出して完勝。桜花賞馬もオークス馬も不在ならば負けられぬとばかりに、無冠に終わった春の雪辱を見事に果たした。2着はオークス2着馬カレンブーケドール(2番人気)、3着は桜花賞2着馬シゲルピンクダイヤ(10番人気)で、くしくも春の実績馬が上位を独占。1番人気に推された2歳女王ダノンファンタジーは、見せ場なく8着に敗れた。

 桜&樫の女王不在の三冠最終章。直線半ばで馬群から勢い良く抜け出したクロノジェネシスが、追いすがるカレンブーケドールに2馬身差をつけて完勝。春のクラシック2戦でいずれも3着に敗れた悔しさを、台風一過の淀でついに晴らした。

 昨年のアーモンドアイに続く、オークスからぶっつけで臨んだ淀の大舞台。馬上で人さし指を天に突き上げ、喜びを爆発させた北村友は「馬の力を信じて一生懸命に追いました。デビューからずっとコンビを組ませてもらって、今回ようやく結果を出せました。感謝しています」と破顔一笑だ。

 ビーチサンバコントラチェックが飛ばし、前半1000メートルの通過は58秒3。ハイペースを味方に5、6番手を無理なく追走し、冷静に勝機をたぐり寄せた。「前を行くダノンファンタジーを見ながら、理想の競馬ができました」。今年は大阪杯アルアイン)に続くG1・2勝目。腕はあっても、なかなかチャンスをつかめなかった苦労人が上昇気流に乗っている。

 昨年、ノーヴァレンダで統一ダートG1(全日本2歳優駿)を勝っているものの、JRA・G1は斉藤崇厩舎にとって初めて。指揮官にも格別の思いがよぎったに違いない。調教助手時代には松永幹厩舎でレッドディザイアを担当。09年秋華賞、宿敵ブエナビスタを鼻差退けて戴冠したシーンは記憶に新しい。「道中はいい感じで走っていましたし、抜け出した時の瞬発力がすごかったので、そこで勝利を確信しました」。37歳1カ月15日でのVにより、レース史上最年少優勝調教師に。開業前に世話になった藤沢和師ともガッチリと握手。感謝の気持ちを伝えた。

 次戦はエリザベス女王杯(11月10日・京都)。ぶっつけでの参戦は、秋の2冠奪取を見据えての策でもあった。「走ってみないと分からないですが、この馬の能力も高いので」と新鋭トレーナーは野心を隠さない。鮮烈な走りを見せた芦毛のヒロインは、歴戦の古馬、そしてオークスラヴズオンリーユーが待つ新たな頂上決戦へ歩みを進める。

提供:デイリースポーツ

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