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【JRA】ザダル石橋騎手「立ち回りがうまい馬、上手に競馬ができるように」/菊花賞共同会見

  • 2019年10月16日(水) 18時23分
 トライアルのセントライト記念(GII)3着から菊花賞に駒を進めるザダル(牡3・美浦・大竹正博)に騎乗する石橋脩騎手と管理する大竹調教師が共同記者会見に臨んだ。

■石橋騎手

(前走のセントライト記念を振り返って)
「秋初戦ということで春との違いを感じながらでしたが、枠順も良かったですし、競馬が上手な馬なので良いレースができたと思います。良い意味で春と変わらないというか、上手に走れましたし、すごく順調に来ていると思いました」

(脚元を気にしながらセントライト記念に向けて大事に仕上げたという話も聞こえてきたが、その不安もなくレースでは走り切れた?)
「そうですね、そういうのは感じなかったですね」

(次に向けてというのをイメージしながらの騎乗だったと思うが?)
「そうですね、できれば勝ちたかったですけどね」

(菊花賞でより上の成績を取るためのポイントは?)
「立ち回りがうまい馬なので、上手に競馬ができるように頑張ります」

(理想のポジションなどは?)
「それは先生と相談しますが、後ろのポジションにはならないのではないでしょうか」

(距離に関しては?)
「距離に関しては何とも…というところもあるのですけど、先ほども話をしたように立ち回りのうまさもありますし、流れが向いてくれればと思います。速いペースでずっと行かれるとちょっときついかもしれないですけど。ただ僕がそう思っているだけで、こなしてくれるかもしれないですからね」

(輸送が鍵になりそうと聞いているが?)
「先生を初めとして厩舎で考えてくれると思いますので、僕は特に心配はしていないです」

(天皇賞・春を勝つなど石橋ジョッキーにとっては京都はゲンの良いコースでは?)
「そこまでたくさん乗っているわけではないので、イメージはさほどないですけど、乗りやすいコースです」

(過去菊花賞に2度騎乗しているが、その時を振り返って)
「うまく流れに乗れなかったというのがあるのですけど、今回は良いレースができるように頑張ります」


■大竹調教師

(今朝の追い切りの狙いと手応えは?)
「前走のセントライト記念は余裕残しの一戦だったのですが、その後放牧を挟んで帰厩してきて、体重は前走よりも10キロ弱くらい絞れていましたので、今日は馬なりで最後反応させると言いますか、自ら動けるかどうかを確認してほしいという指示を出しました。その通りの動きはできたという感じですね」

(先週ある程度やっているので今週はさほどやらないという感じの追い切りだった?)
「先週もそこまで追い込む必要はなかったという感じでしたし、今回は1回叩いて気持ちもかなり前向きになっていました。先ほども言いましたように体重も絞れているので、あとは調整程度という感じでしたね」

(前走は脚元をケアしながらの仕上げだったと聞いたが、そのあたりは?)
「不安がないわけではないのですが、ちゃんとコントロールができている状態ですね」

(キネシオテープを貼っていましたが?)
「セントライトの前も使っていたのですが、この馬に関してはなかなか良い効果が出ているんですね。なので今日の追い切りでも前脚やトモに貼ってあるのですが、実際触ってみると結構痛みがとれていたりするので、これも後押しになってくれればと思います。この馬は特に膝裏が張りやすいのですが、その上の腕の部分に積極的に貼って柔らかくするようにしています」

(このまま万全の状況で本番に向かう態勢は整った?)
「態勢は整ったのですが、輸送に関してまだ不安な部分が残っています。首都高を過ぎたあたりからどうなるのかまだわからないので、そこが最大の懸念材料だと思っています。昨年暮れの阪神でデビューを予定していたのですが、輸送中に暴れて怪我をして出走取消になってしまいました。それ以降は中山と東京しか使っていないので京都への初めての輸送さえクリアしてくれればという思いですね」

(今回輸送に関して何か対策や工夫は?)
「馬運車の中の乗る場所や組み合わせ、道中飽きないようにするために餌を細かくわけてあげたりですね。今まで中山や東京を使うに際してもそういったことをやって何とか競馬に臨めていたので、今までのノウハウを生かせればと思います」

(プリンシパルSは雹で中止になって翌週に行われることになり、結局2週連続で東京に輸送となったが、その時トラブルはなかったのか?)
「雹の降った日の輸送は正直うるさくて、競馬場に着いてからも結構イレ込んでいる状態がしばらく続いていました。その日競馬をせずにトレセンに帰ってきてまた輸送だったので、彼の中で東京競馬場は競馬場と認識していなかったのか、2回目の輸送の時はめちゃめちゃ大人しかったですね。

 サスペンデッドにはなったのですが、むしろ1週遅れたからこそ、競馬でしっかり脚を使えたのだと思っています。セントライトの時も輸送をうまくクリアできたので、今回も何とか輸送距離は長いのですけど、クリアしてくれるのではないかと思っています」

(輸送の日程は?)
「まだ迷っていて、レースの前々日に輸送する可能性もあります。今、(前日と前々日どちらにするか)フィフティフィフティです。今日の午後、そして明日の様子を見て、あとは積み込む相手の絡みなどを精査した上で決めようと思います」

(前走を振り返って)
「それまで負けなしで来てはいたのですが(前走は)太め残りは明らかだったので、初めての重賞挑戦で3着に来れた前走も内容的には良かったと思っていますし、本番に繋がる走りだったと思っています」

(3000mの距離については?)
「どの陣営も初めての距離なので、やってみないとわからないとは思っているのですが、お父さんのトーセンラー菊花賞で3着に好走していますので、血統的には対応できるのではないかと思います」

(石橋騎手は立ち回りがうまい馬なのでそれを生かしたいと話していたが、同じ考えで?)
「この間も最内枠を引いたのですが良いポジションにつけられて、最後2着馬には差し返されたのですけど、(前回のような)立ち回りのうまさを今回も発揮できれば良い競馬ができると僕も思っています」

(枠順、ペースなどは?)
「こればかりはこの後決まることですし、ペースに関しても当日の馬場状態もありますから何とも言えないですが、うまく競馬をしてくれると思っています」

(昨年のブラストワンピースとの現時点での完成度の比較や共通点は?)
「共通点は走ることに対してかなり前向きというところですかね。これは結構似てるなととらえています。違いに関しては、これまでの注目度が全然違うと思うのですが、そこを埋めると言いますか、ブラストワンピースに近づけていけるだけのポテンシャルは備えていると思います。先ほども言ったように膝裏の部分が懸念材料なので、それで攻め込めないためにまだ近づけないのかなと思っています」

(近づければブラスト級になる?)
「そういう思いでやっていた方が、馬も成長すると思います」

(春のクラシックのタイトルホース不在の中の出走になるが、最後にファンにメッセージを)
「皆さんも迷われていると思うのですが、紆余曲折、いろいろなトラブルを何とか克服してここまでやってこれましたので、何とかその引きの強さとか運の強さを生かしたいのと、先ほども言ったように立ち回りのうまさ、あとは皆さんの応援が後押しになると思います。

 ダービーはいろいろあって使えなかったのですが、最後の一冠何とか出走できるように、これからもゲート開くまでは細心の注意を払って臨みたいと思っていますので、あとは何とかタイトルを取れるように応援よろしくお願いします」

(取材・文:佐々木祥恵)

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