マイルCSへの前哨戦。近年では11年の
エイシンアポロン、14年の
ダノンシャーク、17年の
ペルシアンナイトの3頭がここを
ステップにして
マイルCSを勝利、17年に関しては前走
富士S組がワンツーしており、
ステップレースとしての重要性は明らかに大きくなっている。
1.年齢別の成績
過去10年、6歳以上馬は[0-3-1-53]で複勝率7.0%と不振。基本的には3〜5歳の馬が中心となる。その中でも4歳馬が[4-3-2-14]で複勝率39.1%と最も良く、以下5歳の22.7%、3歳の19.4%と続く。
2.スローペースになりがち
短めの距離を得意にする馬は翌週の
スワンSに進むことが多く、このレースはスローペースになるのが通例。2000m以上の距離からの短縮で臨む馬がここ5年で3勝しているように、道中折り合って直線で鋭い脚を要求される中距離戦のような質のレースになりやすい。
3.良馬場なら
ディープインパクト産駒も
過去10年で
ディープインパクト産駒は[3-4-2-8]、複勝率は52.9%にも上る。ただ、台風の影響が残った先週の
府中牝馬Sに出走した
ディープインパクト産駒8頭全てが4着以下に敗れたように、
富士Sも荒れた馬場での開催となれば例年通りとはいかない可能性が高い。金曜から土曜にかけての雨予報には要注意だ。
エメラルファイトは距離が長かった前走の
日本ダービーを度外視すると、馬券圏外に沈んだのは出遅れてスムーズさを欠いた
札幌2歳Sと
朝日杯FSだけであり、1600〜1800mの距離ではまだ底を見せていない。ここまでのベストバウトが
スプリングSであるからマイルのスピード勝負だとやや忙しい可能性はあるが、前半が落ち着きやすい
富士Sなら対応可能と見る。
良馬場なら
レッドオルガ。
ヴィクトリアマイルは最後の直線でスムーズさを欠いた結果。再度東京マイルで巻き返しを期待できる。