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ワーケア ハーツ産駒“3本の矢”を形成できるか/トレセン発秘話

東京スポーツ
  • 2019年10月17日(木) 18時00分
 まだ2歳戦が始まる前の今年4月、当方が吹聴して回ったのがこのセリフ。自分が担当する各厩舎でPOG取材を重ねた際、おしなべて高評価を受けたのがハーツ産駒だったからだ。自慢ではないが、この“予言”は現時点でおおむね当たっていよう。出世レース(17年ワグネリアン)として定着する4回阪神・野路菊Sは、マイラプソディが5馬身差の豪快V。GIIIサウジアラビアRCサリオスクラヴァシュドールがワンツーフィニッシュ。いずれもクラシック級の評価を受けて順調なステップを進めている。

「前走のサリオスは強かったね。切れるというより速い脚が長く続く。あのレースぶりなら距離が延びても大丈夫だね」

 先週美浦でライバル馬を高く評価したのは、手塚厩舎の腕利き森信次郎厩務員だった。かつてのアユサンしかり、マウレアしかり。彼が他厩舎の馬に言及する時は、決まっていずれ迎える対決を意識した時である。

「緩やかな成長曲線をたどる産駒だけあって、ウチの馬はまだ幼児体形。もう少し上に伸びてくれたら理想だけど、現状であれだけ走れるのも能力があればこそかな」

 森厩務員がこう語るのは、19日の東京・OPアイビーS(芝1800メートル)に出走を予定するハーツクライ産駒ワーケアだ。3東・新馬戦は次位に0秒7差をつける最速上がり(33秒2)でV。2着ウインカーネリアンは後にOP芙蓉S2着、3着ゴルコンダはGIII札幌2歳Sで1番人気の支持を集めた。他にも4、5、7着馬が勝ち上がっているのだから、ハイレベルな組み合わせでの完勝だったのも確かである。

「1週前は南ウッドで楽々と好時計(5ハロン64・8秒)をマーク。牧場でやってきた分、少しピリピリしているけど、競馬に行くとズブいくらいだから大丈夫だろう。詰めて使わずに成長を待ちたいクチだし、このあたりで取りこぼしたくないな」

 来春のクラシックに向けてハーツ産駒“3本の矢”を早々に形成するか。わが予言的中の期待も込めて重要な2戦目を見守りたい。

 (美浦の宴会野郎・山村隆司)

東京スポーツ

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