日本ダービー(GI)5着後、放牧を挟んで秋初戦は
セントライト記念(GII・5着)から始動した
ニシノデイジー(牡3・美浦・
高木登)。クラシック最後の一冠、
菊花賞(GI・京都芝3000m)に向けて、今回初めてコンビを組む
クリストフ・ルメール騎手騎乗で、16日(水)、ウッドチップコースで併せ馬(
マイネルクラース・牡5・OP)の追い切りを行った。追い切り後の高木調教師と
ルメール騎手のコメント。
高木調教師
「前走は後方からのレースになりましたが、最後も外からよく伸びてきていました。以前は併せ馬で追い切るとハミを噛んでいたのですが、ここ2週ほどはうまく走れています。ひと夏越して成長が見られ、精神的に落ち着きが出てきたことが大きいでしょう。
今週は
ルメール騎手が騎乗して追い切りましたが、気分良く走っていました。ジョッキーも状態が良さそうだと話していました。京都コースと3000mの距離は未知数ですが、こなしてくれるのではないかと思います。
イレ込みやすくて体も減りやすいので、金曜日に輸送して競馬場で時間を取れるようにする予定です。レースには
トライアビットとメンコを着用して臨むつもりです」
ルメール騎手「追い切りはスムーズで動きが良かったです。自分から加速していましたし、状態は良さそうですね。内にモタれるところがあると厩務員さんが言っていましたが、さほど心配はいらないと思います。
ダービーでも5着と春シーズンはGIでも頑張っていますし、追い切りでもゴールしてからも全然疲れていなかったので、3000mも大丈夫だと思います。前走と前々走は後ろの位置取りでしたが、スタートしてからのスピードがあまりないのであの位置になっているようです。今回はもう少し前のポジションに行きたいですね。
ただ長距離レースで1番大切なのは
リラックスして走ることですし、ゲートを出てからあまり出して行きたくはありません。
ハービンジャー産駒なので雨が降っても大丈夫でしょう」
(取材・文:佐々木祥恵)