夏を越した
ヴェロックス。秋緒戦の
神戸新聞杯では少々力むところがみられました。そのあたりを課題のひとつとして、中内田師と厩舎スタッフの皆さんは馬づくりに取り組んできたそうです。
「課題ですし修正点かな、と思っています。いつもどおり力まずに走れるように、と考えています。もちろん競馬でのことなので(普段の調教では)練習はできませんが、そのあたりは考慮していつもどおり丁寧にテンションを上げずに取り組んできました」と中内田師。
中内田厩舎といえば、日ごろの状態やテンションをみながら馬具を工夫していくことで知られています。
「いろいろ試してみていますね。調教段階でハミを変えるのはうちの厩舎はよくやっていますし、そのあたりも引出しのひとつとしてやっています」
陣営の話では、日単位で馬具を変えていくこともあるそうです。
菊花賞はいよいよ明日。陣営が思い描いたとおりのレースが出来るといいですね。でも、そのあたりも中内田師は至って冷静です。
「理想どおりにいかないのが競馬ですからね。そのときうまく対応して運のある馬がその日の勝ち馬かな、と思います。そのへんは当日の馬場状態、馬のテンション、いろいろ考慮してジョッキーと話し合ってから競馬に臨むと思います」
(取材・文:花岡貴子)