今年は
アーモンドアイを始めGI馬10頭が揃い踏みし、例年以上の豪華メンバーとなった。スタートしてすぐコーナーが来るト
リッキーな面こそあれ、東京芝2000mは高い総合力が問われごまかしの利きにくいコースであり、頂上決戦の舞台としては申し分ないと言えるだろう。
1.先行して押し切るのは困難
昨年
ジャパンCを逃げて2着した
キセキは、その前走の
天皇賞・秋でも逃げていたが3着だった。逃げる競馬を身上に
香港Cなどを勝っていた
エイシンヒカリも、この
天皇賞・秋は14年と15年に出走して9着と12着。更に、先行した
ジェンティルドンナが
ジャスタウェイ(13年)、
スピルバーグ(14年)と、当時は格下だった差し馬に2年続けて差し切りを許したのもこのレース。
2.距離短縮馬に注目
過去10年中8年で距離短縮馬が連対している。中緩みのあるスローペースになった16年のような例外はあるが、基本的に
天皇賞・秋は直線で上がりが掛かり持続力が要求されるレースになりがちで、2000mより長い距離のレースを経てきた馬のスタミナが活きやすくなる。
3.スピードも高いレベルで要求される
過去5年で馬券になった延べ15頭中11頭には、以前に2000mより短い距離の重賞で勝利経験があった。上に書いたように持続力は高いレベルで要求されるが、近年は馬場の高速化もあり2000mより短い距離でも好走できるほどのスピードも同時に要求される。
スワーヴリチャードは中距離馬だが、一気の距離短縮となった昨年の
安田記念で3着したようにハイレベルなスピードのポテンシャルも同時に持ち合わせている。昨年の本レースはちぐはぐな競馬になって敗れてしまったが、それ以外は東京で大崩れしていないようにこの舞台替わりはプラス。今回は馬券妙味もあり、絶好の狙い目だろう。