アーモンドアイ(牝4・美浦・
国枝栄)が、ウッドチップコースで3頭併せの内で追い切った。追い切り後、国枝調教師と
クリストフ・ルメール騎手が共同記者会見に臨んだ。
■国枝調教師
(今日の追い切りについて)
「先週も良かったですけど、先週やっている分、素軽いという感じがしました」
(追い切りのテーマは?)
「特に大きくこれというのはないですけど、前の馬をとらえに行って、終いどんなふうに交わすのかなという感じでしたね」
(ダイナ
ミックに前の馬を抜いていったが?)
「やはりアーモンドの動きができていると思いました。休み明けを割り引いても、良い感じで来れたと思います」
(休み明けに不安は?)
「(休み明けで)毎回大丈夫かなという気持ちもあることはあるのですけど、これまでもずっと休み明けで来ていて結果も出ていますので、同じような感じで来れたと思います」
(
安田記念・GI・3着を振り返って)
「自分の走りができなかったという感じでしたので、少し残念でした」
(悔しさはあった?)
「あれで勝ってれば良かったのですが、負けたというところがね。やはり結果は残りますから。今回は期待に応えて、良い競馬ができればと思います」
(東京2000mについて)
「2000mなのでスタートしてから外になると不利がいろいろあると思うので、枠順とスタートのタイミングですね。できれば内枠でスタートを決めたいですけどね」
(
ルメール騎手は
サートゥルナーリアにも乗っているが、それについて話は?)
「関係を崩したくないので、忖度して何も聞いてはいないです(笑)」
(これから日曜日までも聞かない?)
「そうですね、楽しみは取っておこうかと思います」
(ジョッキーとは作戦について話をする?)
「これまでずっといろいろな形で競馬ができているので、スタート次第ですがクリストフに任せるという感じですね」
(2週連続で
ルメール騎手が追い切りに乗っているが?)
「やはりこれだけの馬なので、ジョッキーに状態を把握してもらいたいと思って乗ってもらいました」
(秋はすべて勝ってまた
年度代表馬に?)
「そういう立場にあると思いますので、期待に応えてもらいたいと思っています」
(世界も
アーモンドアイに注目していると思うが?)
「やはり注目を浴びるということは光栄だなと思いますね」
(意識するのは
サートゥルナーリア?それとも他の馬も?)
「GI馬もたくさんいるので気になりますけど、1回しか負けていなくてこれまで対戦していない
サートゥルナーリアはやはり注目しなければいけないと思いますし、ゴール前で交わせればと思います」
(
アーモンドアイが1番強いのを証明したい?)
「やはり強い相手とやって、良い結果をと思います」
(最後にファンにメッセージを)
「夏を越して順調に来ています。良い競馬ができると思いますので、応援よろしくお願い致します」
■
ルメール騎手(今日の追い切りについて)
「ちょうど良かったです。
アーモンドアイのコンディションは良くなりましたし、能力もあります。休み明けですけど、すごく良い競馬をすることができると思います」
(右に肩ムチを入れていたが?)
「
アーモンドアイは仕事をよくわかっていますね。楽に併せにいきましたが、最後は
リラックスし過ぎましたね。だからゴールの後も彼女の脚を見たかったから、ちょっと最後プレッシャーをかけました。ズブいというわけではないけど、ゆっくりと仕事をしていますね(笑)」
(先週よりも良くなった?)
「そうです。先週追い切り終わってから息をたくさんしていました。今回は止まった時に全然疲れていませんでした。彼女のコンディションはまだトップではないけど、80パーセントになりました」
(残り20パーセントは?)
「競馬と調教は全然違って、競馬のリズムはもっと速いです。最後トップスピードを使いますね。(調教は)朝ですし、いつも無理しないで走っているので、20パーセントはレースになれば違います」
(トップコンディションだったレースは?)
「多分、
ジャパンCの日はすごく良いコンディションでした。今回は5か月くらい休んだので、コンディションが戻ってくるには時間がかかります。今日はすごく良い追い切りをしていましたが、さっき言ったように競馬は違いますし、多分天皇賞の後はもう少し良くなります。でも彼女のレベルは、とても高いですから、また今週勝てると思います」
(
秋華賞の時も休み明けだったが、今回はあの時と同じくらい?)
「そうかもしれないですね。それで、
秋華賞に勝ちました(笑)」
(
安田記念を振り返って)
「スタート以外はすごく良い競馬ができました。ラスト600mは
アーモンドアイは1番速くて、すごく良い脚でした。残念ながらスタートでポジションを探しましたね。それがなかったら、絶対勝ったと思います」
(力は出せた?)
「そうです。ラスト300mくらいはすごく良い脚でした」
(今回はGI馬が10頭という超豪華メンバーになるが、勝てそう?)
「もちろん。日本で
アーモンドアイは1番強い馬だと思います。去年全部勝ちました。ドバイでも素晴らしかったです。たくさんGI馬がいますが、ほぼ全頭を負かしています。3歳馬だけ初めての対戦ですが、
アーモンドアイが1番強いです」
(
サートゥルナーリアにも騎乗していたが、どっちが強い?)
「難しい質問ですね。ジェネレーションはちょっと違いますね。ここまで
サートゥルナーリアは能力を発揮しました。彼の脚も速くて強いです。すごく軽い脚で加速しますし、彼のレベルもとても高いです。
アーモンドアイとのレースは楽しみですね。皆にとっても楽しみです」
(
アーモンドアイにはどんな作戦が?)
「作戦はまだ決まっていません。いつも言うことですけど、スタートやレースによります。
アーモンドアイはたまにすごく良いスタートをしますが、たまに少し出遅れるので、スタートまでわからないね。でもすごく乗りやすいですし、どこのポジションでも走れるから心配はしていません」
(チャンピオンになる?)
「はい、もうチャンピオンです(笑)。チャンピオンですけど、毎回違うレースです。毎レース、頑張らないといけないから、馬を
リスペクトします。天皇賞を勝つためには良いコンディションが必要、良い競馬も必要だから、頑張りたいです」
(最後にファンにメッセージを)
「天皇賞秋は本当に楽しい競馬です。皆さん、
アーモンドアイをたくさん応援してください。是非是非、競馬場かテレビでレースを観てください。よろしくお願いします。ありがとうございます」
(取材・文:佐々木祥恵)