マイルCSの前哨戦であると同時に、
スプリンターズSからの間隔も中3週と適当なので、ス
プリント路線を主戦場にする馬たちのための秋の目標レースという側面も持つ。各馬の適性も思惑も様々なので、なかなかすんなりとは決着しないレースになっている。
1.格の違いがものを言う
過去10年の勝ち馬の内9頭には、それ以前に重賞を勝った実績があった。その内GIウィナーが2頭、GIIウィナーが3頭。実績馬が別定斤量をはねのけて好走する傾向が強い。
2.近年は差し優勢
11〜14年の4年間は逃げ馬が毎年連対していたが、近年は差し優勢に変わっている。15〜18年で毎年上がり3Fタイム1位の馬が連対しており、連対した8頭の平均4コーナー順位は9.1。4角5番手以内から連対したのは重馬場だった17年の2着
ヒルノデイバローのみ。
3.中距離を使われていた馬に注目
ここ3年の勝ち馬
ロードクエスト、
サングレーザー、
サトノアラジンは2歳時にはクラシック出走を目指して中距離路線を歩んでいた。また、15年の勝ち馬
アルビアーノは芝1800mの
フラワーCを勝っていた。ずっと短距離ばかり使われている馬よりも、若い頃は中距離を使われていた馬の方が優勢となっている。
スマートオーディンは今年の
阪急杯を大外から出色の末脚で追い込んで優勝。それまでの不調が嘘かのような復活劇となった。続く京王杯ス
プリングCと
安田記念は敗れたが、高速馬場の流れに乗れなかった面が大きく、開催が進んである程度時計が掛かるようになっている京都に変わって見直しは可能。また3歳時の
京都新聞杯で3〜4角の下りを上手に走れていたことから、京都コースに変わること自体がプラスとなる可能性も高い。