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天皇賞(秋)・G1」(27日、東京)
G1馬10頭が参戦する伝統の一戦。古馬と初対戦となる
サートゥルナーリアは23日、栗東CWで初コンビとなるスミヨンが騎乗し抜群の動きを披露した。
初めて手綱を握り、
サートゥルナーリアの全てを感じたスミヨンは、一瞬にして心を奪われたという。「今まで乗った中でも特にいい馬」。最高の相棒とのファーストコンタクト。世界の名手と日本の誇る新エースは、お互いを認め合う形で心地良い時間を共有した。
絵になる共演は、栗東CWを舞台に展開。スケールの大きなフットワークでしっかりとウッドチップを捉え、ゴールを貫いた。充実の6F82秒3-37秒8-11秒6。決して強く促したわけではない。「こちらから、というわけではなく自分から走ってくれました。扱いやすく堂々としていて、落ち着いています。完璧な状態」と鞍上は振り返る。
自身のSNSに寄せられた、日本でのプレーを熱望するファンからのメッセージが、名手を7年ぶりとなるJRA短期免許取得へと向かわせた。
サートゥルナーリアに乗る、という大切な目的も生まれ、関係者には「来年はロンシャン(
凱旋門賞)に連れてきてほしい」と伝えてもいる。
秋初戦の
神戸新聞杯を快勝。短期放牧を挟み、順調に立ち上げることができた。「夏を越し、精神的にもすごく大人になりました。最高のメンバーと競馬をして、強いところを見せられれば」と共同会見に臨んだ小滝助手は決意を口にした。
アーモンドアイとの初対決は、まさに雌雄を決する戦いであり、世界への扉を開く大一番でもある。ゴールの先には、これまで見たことのない景色が広がっているに違いない。
提供:デイリースポーツ