オーストラリア最高峰の中距離G1・
コックスプレート(2040m)、その歴史あるG1を
リスグラシューが日本馬として初めて制覇し、ウィンクスやソーユーシンクなど数々の名馬が制覇した
コックスプレートの歴史に日本の名牝が名を連ねた。
リスグラシューは11枠からまずまずのスタートを切るも、内の馬が一斉に前へ行くのを見ると鞍上のレーンは無理せず中団の位置へ。
外から
ダンステリアが被せてきたため、残り800mの時点で11番手かつ外にも出せないという絶望的な位置取りとなったが、そこから垂れる
ダンステリアを押し出し大外から見事な捲りを見せた
リスグラシュー。
僅か173mの直線へ入った時には2番手まで押し上げ、残り100mでレーン騎手が左鞭を入れると、一気に先頭のキャステルヴェキオを抜き去りゴールした。
2着には3歳のキャステルヴェキオ、3着にはニュージーランドから参戦したテアカウ
シャークが入った。
同じく日本より遠征した
クルーガーは好位置に付けるも伸びず、13着となった。
関係者のコメントは以下の通り
■矢作調教師
「とにかく感激しております。レーン騎手はもちろん上手く乗ってくれたのですが、何よりも彼が馬の力を信じて乗ってくれていたと言うことが全てだと思います。
37年前にムーニーバレー競馬場で
コックスプレートを観た時には自分が将来調教師として勝つ事になるとは夢にも思っていませんでした、個人的には今まで勝ったどのG1よりも嬉しい勝利です」
■D・レーン騎手
「ペースが速かったので控えたが、外を塞がれた時は厳しい競馬になると思った。馬の力で勝たせてもらった、本当に素晴らしい馬です。
矢作先生、キャロットクラブ、ノーザンファームの皆様に感謝します」
(取材:川上鉱介)