「みやこS・G3」(11月3日、京都)
復権へ-。
フェブラリーSの覇者
インティが栗東坂路で力強く先着。7連勝でG1を制した逸材が、6着に敗れた
帝王賞のリベンジに燃える。
態勢は整った。G1馬
インティは30日、栗東坂路で併せ馬。
カゼノコ(8歳オープン)の直後で折り合い、仕掛けられるとしっかり反応。4F52秒3-38秒1-12秒4をマークして、1馬身半先着した。動きを見守った野中師も「順調。馬の後ろで我慢できていた」と納得の様子だ。
5歳馬だがキャリアは10戦と浅く、まだまだ成長が望める。今回は
帝王賞以来、4カ月半ぶりとなるが「落ち着きや、馬の
バランスが良くなっている。いい夏休みだったんじゃないかな」と、さらなる進化を遂げた姿にトレーナーは目を細める。
これまでも11カ月の長期休養を筆頭に、何度もの休み明けを能力の高さで克服してきた。「ポン駆けも利くし、休み明けにしては動ける状態になっているので」と久々は気にならないようだ。
JBCクラシック(11月4日・浦和)に出走していても主役を張れる存在だったはずだが、このみやこSを選択した。「浦和に使うなら、59キロを背負ってでも京都の方がいい」と、10馬身差、5馬身差と圧勝経験のある舞台を歓迎する。
視線の先にあるのは秋の大目標チャンピオンズC(12月1日・中京)。「G1はギリギリまで仕上げたいから。今回は内容のある競馬をしてくれたら」。次を見据えた仕上げではあるが、そこはG1馬の底力を信頼。ダートG1春秋制覇に向けて、秋シーズンの好発進を決める。
提供:デイリースポーツ