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【みやこS】ヴェンジェンス躍動 “三度目の正直”で重賞初Vへ

デイリースポーツ
  • 2019年11月01日(金) 06時00分
 「みやこS・G3」(3日、京都)

 重賞初制覇に向けて、上がり馬ヴェンジェンスが好調をアピールだ。31日の最終リハは栗東坂路で、主戦の幸を背に単走。しまい重点だったが、馬なりでラスト1Fは12秒3。シャープな伸び脚を披露した。前々走から一気に400メートル延長され、初の9F戦となった前走で2着と、ここへきての充実ぶりを示す6歳のベテランホース。3度目の重賞挑戦で、待望のタイトル獲りを目指す。

 理想的なラップを刻んだ。ヴェンジェンスの最終追い切りは、主戦の幸を背に栗東坂路で単走。序盤は意識的にゆっくりと入り、残り2Fのハロン棒を目印に、ギアを一段階上げた。最後まで、手応えにお釣りを残したままフィニッシュ。1Fごとに速くなる理想的な内容で、躍動感タップリに4F54秒7-38秒9-12秒3のタイムを刻んだ。

 鞍上は「思った通りの追い切りで、具合も良さそう。状態は良くなっていますね」と、久々を叩いた上積みを実感する。1週前追い切りと馬場状態こそ異なるが、同じ坂路で全体も、ラスト1Fも0秒1速いだけ。ほぼ同様の内容に、大根田師は「馬はできているし時計的にこんなものでいいと思う。そんなに仕上げなくても、維持していればいいから」と説明した。

 前走の太秦Sが収穫十分だった。初の9F戦で、中団やや後方から徐々にポジションを上げて2着を確保。主戦は「距離は全然、大丈夫でしたね。外を回してロスもありましたが、よく頑張ってくれました」とパートナーの奮闘をたたえる。師は「前回も100メートルまで(ハミを)かんでいたが、若い時よりは落ち着いている」と、精神面の成長に手応えをにじませた。

 一気に相手も強化するが、「ここでどれだけやれるか。楽しみの方が大きいですよ」と43歳のベテランジョッキーの腕も鳴る。「向正面で力まずに脚をため、直線でうまく外に出したい。そこからは今までの千四と同じ競馬をすればいい」と指揮官。短距離で磨いてきた実力と末脚を武器に、“三度目の正直”で重賞初制覇を狙う。

提供:デイリースポーツ

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