ダート中距離路線のトップクラスは
JBCクラシックや
みやこSに向かうケースが多く、
武蔵野Sにはより短い距離を志向するメンバーが集まりやすい。
チャンピオンズCの関連性は高くなく、14年以降この2レースを連続で好走したのは15年の
ノンコノユメのみとなっている。
1.スピード勝負
過去10年で勝ち時計が1分36秒以下だったケースは、16年
タガノトネールによるコースレコードを含め8回。ダート重賞の中でも屈指のスピードレースだ。かつては
クロフネや
サイレントディールが初ダートで
武蔵野Sを制した歴史もあり、また13年の勝ち馬
ベルシャザールは芝の
スプリングSで2着、ダービー3着の実績があった。芝でも通用するレベルのスピードが活きる。
2.格より勢い
過去10年で、前走1着だった馬は[7-3-3-29]で複勝率31.0%。また、7勝の内訳は重賞が3勝、オープン特別が3勝、準オープンが1勝であり、前走の格はあまり関係がない。前走勝って勢いに乗る馬がクラスの壁を乗り越えていきやすいレースと言える。
3.休み明けは不振
3か月以上の休み明けでこのレースを制したのは10年の
グロリアスノアと16年の
ノンコノユメのみ。2着も2頭にとどまっている。休み明けの実力馬は後のGIを見据えた仕上げで臨むことがほとんどで、ここでは割り引いて考えるのが妥当。
エアアルマスはダートに変わって以降、性能が違うと言わんばかりの3連勝。前走2.1/2馬身差を付け下した
ヴェンジェンスは次走
みやこSを制してもいる。芝でも準オープンまで出世できるだけのスピードを持っており、スピードが要求されるこの舞台は全く問題ない。砂を被った時どうかという点だけが不安材料になる。