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ライティア 全姉シンハライトと「みんな一緒、でもそれがホント」「今の時期なら牡馬と牝馬の差ない」と勝算あり/POGマル秘週報

  • 2019年11月06日(水) 18時00分
 トレセン内でよく耳にするフレーズのひとつが「ゆかりの血統」。例えばサートゥルナーリアは、母シーザリオだけでなく、兄エピファネイアリオンディーズなども管理していた角居厩舎にとって「ゆかりの血統」と呼ぶべき存在だ。

 もちろん、同じ血統が同じ厩舎に入厩することが絶対的な正解とは言えないし、違うアプローチで成功した例も。実際、金子真人HDでは活躍した馬の弟妹が別の厩舎に入ることはザラにある。

 それはそれで面白い考え方と思っているが、取材を進める立場の人間として確実に言えること…それは「ゆかりの血統」のほうが明らかに取材しやすいし、イメージも描きやすい。わかりやすい比較対象は「大物」などといった抽象的な表現よりも、はるかに伝わりやすいからだ。

 GIIデイリー杯2歳S(9日=京都芝外1600メートル)に出走するライティアは、石坂正厩舎にとって、まさに「ゆかりの血統」と呼ぶべき存在。デビュー2戦目でラジオNIKKEI杯2歳Sを勝ったアダムスピークから始まり、マーメイドSを勝ったリラヴァティオークスを制したシンハライトなど、石坂正調教師はシンハリーズが産み落とした産駒のほとんどを管理している。

「ゆかりの血統だから…と特別視することはないんやが、同じ血統を預けてくれるのはありがたいことやと思ってる。やっぱり血統には共通する部分があるからな」(石坂正調教師)

 なんだかんだで長い付き合いの関係性を利用して、単刀直入に「どの馬に近いのか?」と振ってみたところ、「シンハライトだな。父がディープインパクトで、牝馬で、小さいところまで、みんな一緒」と誰でもわかるような答えが返ってきた(苦笑)。

「でも、それがホントのことなんよ。ディープがつくと能力はすごい。乗っている人間が言うもんな。“背中が違います”って。せやけど、能力がすごすぎて脚がもたん。この血統はそこが一番の問題よ。それがわかっていても脚にきてしまうからな。

 ワシが一番もったいなかったと思っているのはアダムスピーク。あれはディープの牡馬やろ。それなりに体があったのでモロにきてしまった。無事なら相当、走ったと思うけどな」

 小さい馬が多いシンハリーズの血統は、同じ石坂正厩舎所属のディープ産駒ジェンティルドンナのような迫力はない。だが、脚元のことを考えたとき、馬格のなさはプラスに作用する。となると、このライティアはいいほうに出る?

「420キロもない小さい馬を東京(アルテミスS)まで連れて行くのはかわいそうやし、1400メートル(ファンタジーS)も使いたくなかった。で、ここしかないと思ったわけや。この時期なら牡馬と牝馬の差なんてないやろ?」の言葉を聞けば、相応の勝算を持って挑む一戦であることはさすがにわかる。それこそ、1勝馬の身でシンザン記念に挑んだジェンティルドンナのようなものだ。

阪神JFうんぬんは今回のレースを見てからのことやな」とは言っていたが、シンハライト級の能力の持ち主なら、ここは通過点のはず。とにかく無事に来春を迎えてもらいたい。そう願うばかりだ。 

(松浪大樹)

東京スポーツ

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