前哨戦の
府中牝馬S(GII)で2着となった
フロンテアクイーン(牝6・美浦・
国枝栄)。
津村明秀騎手が騎乗して3頭併せ、ウッドチップコースで最終追い切りを消化している。追い切り後、国枝調教師と津村騎手の共同記者会見が行われた。
■国枝調教師
(前走2着を振り返って)
「その前の
クイーンS(GIII・7着)がもう1つだったので、どこまでやれるかなと思っていたのですが、レースはすごくスムーズでしたし、終いも前の馬をとらえようという感じで来ていました。負けはしましたが、良い競馬ができたと思います」
(春には
中山牝馬S・GIIIで重賞を初めて勝ったが、今年さらに良くなった点は?)
「随分落ち着きが出ました。走れなかったのはそのあたりにあるのかなと思っていたのですけど、前回のレースを見て競馬では落ち着きが良い方向に向いているのかなという感じはしますね」
(ここに来て本物になってきた?)
「常に良い競馬ができていましたし、走る気持ちは衰えていないという感じはします。
メイショウサムソン産駒ということもあって、息長く走れるのかなと思います」
(中3週だが中間の状態は?)
「特に気になる点もなく、良い状況で来ていると思います」
(3頭併せの今朝の追い切りについて)
「前2頭置いて終いだけ反応を見てほしいということでやってもらいましたけど、良かったと思います。元々そんなに調教駆けする方ではないのですが、先週も今週も良い感じで走れたと思います」
(昨年のこのレースでは直線で前が塞がっていたが?)
「それはレースですからね。ちょっと詰まったところはあったのですが、終いもしっかり伸びてきました。常に良い競馬ができる馬なので、うまいこと運んでくれればチャンスはあると思っていますし、頑張ってもらいたいです」
(どんなレースを思い描いている?)
「ペースによりますけど、真ん中あたりにつけて終いは間を割ってほしいと思います」
(
アーモンドアイに続いてほしい?)
「できればそうしてほしいですね」
(今回は3歳馬が注目を集めていますが、最後にレースに向けて抱負を)
「何とか経験のあるところを見せてほしいなと思います」
■津村騎手
(前走を振り返って)
「初騎乗だったので1回調教で乗せてもらってから競馬に行きましたが、とても乗りやすくて真面目な女の子だなという感じでした」
(積極的に前の
ラッキーライラックを交わしにいったが?)
「積極的な競馬をしようと思っていました。好位にうまくつけられましたし、有力馬を見ながら進められたので良かったです」
(この馬に対する乗る前のイメージは?)
「競馬が上手な馬で、いつも安定して走れている良い馬だなと思いました」
(実際乗ってみて気づいた点は?)
「印象通り真面目な馬で、特に乗り難しいところもなく、本当に良い馬でした」
(今朝の追い切りについて)
「今回は前走より2ハロン延びるので、コンタクト重視というか折り合いを重視して乗るようにしました。前走の調教に乗った時が5ハロン過ぎから少し力むような感じがあって、僕としてもちょっと失敗したかなという追い切りでした。今回はその辺を気をつけたのですけど、ガスが抜けたというか良い意味でこちらに従順になってきてくれていたので、その辺がすごくうまくいきました。馬自身もこの年齢でも良くなっていますし、成長していると思います」
(この距離については?)
「そんなに走ったことのある距離ではないので何とも言えないですけど、去年のVTRを見てもちょっと前が詰まりながらも最後また伸びてきているので、距離はそこまで不安はないかなと思います」
(気をつける点を含めて現時点で思い描いているレースは?)
「器用で競馬が上手な馬なので、大雑把な競馬ではなく馬群の中でうまく縫いながら走ってきたいと思います」
(マークする馬は?)
「それは枠順が出てから考えます」
(今年の
オークス馬が出てくるが、同じ国枝厩舎のこの馬で
カレンブーケドールの
オークス2着の借りを返したい?)
「そうですね、はい。その気持ちは強いです」
(最後にファンにメッセージを)
「この馬と初めてGIにチャレンジするのですけど、気持ちが強くて頑張ってくれる馬なので、僕も一生懸命頑張りたいと思います。応援よろしくお願いします」
(取材・文:佐々木祥恵)