10日に京都競馬場で行われる
エリザベス女王杯(3歳上・牝・GI・芝2200m)について血統・種牡馬別に検証していく。
過去10年で最多となる8回の馬券絡みが
ディープインパクト。次点で4回の
キングカメハメハが続き、3回が
ハーツクライとなっている。
ディープインパクト産駒は「2-2-4-18」。15年
マリアライト、14年
ラキシスと2頭の勝ち馬を輩出しているが、どちらも現牝馬三冠レースとは無縁の戦歴であったことが興味深い。今年は
サトノガーネット、
サラキア、
センテリュオ、
ラヴズオンリーユー、
レッドランディーニと5頭がスタンバイ。
ハーツクライ産駒は「1-2-0-6」。昨年、同重賞でGI初制覇を達成した
リスグラシューは、19年
宝塚記念&
コックスプレート制覇と躍進が続く。今年は
シャドウディーヴァと
ポンデザールの2頭が出走予定。後者は半兄に重賞6勝(うちGI2勝)の
サトノクラウンがいる血統で、その半兄が同コースで行われる
京都記念を17&16年と連覇している実績は強みとなりそうだ。
ステイゴールド産駒は「0-2-0-7」。18年9人気2着、17年9人気2着、人気薄に甘んじながらも2年連続で勝ち馬とタイム差なしで好走している
クロコスミアが今年も参戦する。レース適性については疑いようがなく、三度目の正直でGI戴冠といきたいところだろう。
また、今年は
ステイゴールドの孫世代にあたる
オルフェーヴル産駒の
ラッキーライラックが上位人気と目される。同産駒は初出走となるため適性については測りづらいが、同馬は近親
アエロリットが一線級の牡馬を相手に健闘している血の勢いがある。
血の勢いといえば、
バゴ産駒の
クロノジェネシスにも注目しなければならないだろう。こちらも産駒のレース実績こそないものの、牝系は近親
フサイチエアデールが00&99年ともに2着、半姉
ノームコアが18年5着のレース実績を持つ。今年は姉妹でGI制覇(
秋華賞&
ヴィクトリアマイル)を達成しており、最も勢いのある血統といっても過言ではない。