9日に東京競馬場で行われる
武蔵野S(3歳上・GIII・ダ1600m)について血統・種牡馬別に検証していく。
過去10年で最多となる4回の馬券絡みが
シンボリクリスエス。3回で
キングカメハメハが続き、2回が
ゴールドアリュール、
ケイムホーム、
プリサイスエンドとなっている。
ただし、
シンボリクリスエスは3回が
ダノンカモン(12年3着、11年2着、10年2着)、
キングカメハメハは2回が
アドマイヤロイヤル(13年2着、11年3着)、
ケイムホームは2回とも
タガノトネール(16年1着、15年2着)、とリピーターによって成績が底上げされていることも覚えておきたい。
マジェスティックウォリアー産駒は「0-0-1-1」。当時3歳馬だった
ベストウォーリアが、古馬混合戦初出走となった13年の同重賞で3着に好走してみせた。今年はダート路線に転向してから3連勝中の勢いに乗る
エアアルマスが上位人気と目される。
ゴールドアリュール産駒は「1-1-0-9」。昨年の勝ち馬
サンライズノヴァが連覇を目論む。東京ダート1600mを最も得意としている種牡馬といっても過言ではないが、
フェブラリーS(4勝)や
ユニコーンS(3勝)と比べると少し物足りない印象も否めない。ただし、今年は
マイルチャンピオンシップ南部杯も制しているように、同馬にとって左回りのマイル戦はベストな条件だろう。
プリサイスエンド産駒は「1-0-1-3」。10年の勝ち馬
グロリアスノアは、当時まだ大井に所属していた
戸崎圭太騎手とのコンビで勝利を掴んだ。同産駒からは
カフジテイクが出走を予定しているが、同重賞において17年5着&16年3着と好走実績があり、リピーターが目立つ傾向からも注目しておきたい。
ダイワメジャー産駒は初出走となるが、同コースで行われた
ユニコーンSで2着の実績を持つ
デュープロセスがスタンバイ。どちらかといえば血統は芝向きの印象になるが、近親
アサクサデンエンも02年
ユニコーンSで4着、同じく
ヴィクトワールピサもオールウェザーコースで行われた11年ドバイワールドCを制するなど、馬場に対する適応力が高い血統ともいえそうだ。